続いて、比較的“コスパ”がよかったと思われる50位以下の顔ぶれを見てみると──。54位にランクされたのは吉高由里子(24)。12月に最終回を迎えたフジ月9ドラマ「私が恋愛できない理由」では、5作ぶりに平均視聴率15%を上回った。
「下ネタ好きだし、男性の先輩俳優には逆セクハラのようなちょっかいを出すなど、撮影現場でのネタが豊富です。プライベートでもCMの雰囲気をそのままに大衆居酒屋でギャンブルを語ります。オジサン世代からのウケが非常によく、また女性からの支持も悪くない。もう少しギャラが高くても不思議ではないほど」(ドラマ関係者)
82位にランクされたのは、「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生」(フジテレビ系)で美人巨乳女医を演じた真木よう子(30)だ。結婚3年目ながら、常盤貴子(40)の夫・長塚圭史(37)との不倫騒動でも話題となった。
「人妻で母親だけど、生活感はない。役所広司など多くの演技派役者を生み出した仲代達矢主宰の『無名塾』出身ですが、彼女は仲代に反抗してそこを飛び出したくらい気が強い。長塚とのW不倫疑惑でも大きなダメージを受けなかったのは鼻っ柱の強さのなせる技でしょう」(前出・スポーツ紙記者)
一方の常盤は83位に名を連ねている。子作りのためにドラマ出演も控えていたが、今回の騒動で諦めたのか、1月から久しぶりに民放の連ドラ出演が決まった。やくみつる氏はこう評価する。
「今年観た中で、唯一気になったのが常盤貴子。デビューしたての頃の、ちょっと鋭角的なとんがったイメージが完全に払拭され、不幸な役を背負い込めるオーラを感じました。これは誰もがそうなれるものではない。不幸キャラの第一人者・木村多江(41)のレベルまで上り詰めていってほしいです」
ボッタクリ率では真木と常盤が仲よく並んだ形だが、因縁あるこの2人を共演させれば、かなりの視聴率が期待できそう。
昨年のNHK朝ドラマ「カーネーション」で大ブレイクし、「サマーレスキュー」(TBS系)で看護師を演じた尾野真千子(31)は、85位にランクイン。前出・夕刊紙記者が語る。
「離婚したほっしゃん。(41)との不倫騒動でにぎわせましたが、演技のできる女優なだけに、これからというタイミングでこの騒動はいただけない。それならいっそのこと、次々に恋愛スキャンダルを起こす朝ドラヒロインの先輩、“七股女”遠野なぎこの路線でいくのがいいのでは」
超高コスパの99位と100位には夏菜(23)、瀧本美織(21)の若手NHK朝ドラヒロインが並んだ。芸能評論家の金沢誠氏が語る。
「朝ドラで使われる女優は、いわばエリート中のエリート。さらに大物と共演する厳しい修業の場でもあるから、演技だけじゃなく気遣いの部分も鍛えられる。さらに、視聴者は時計代わりに見ているため、顔と名前をしっかり覚えてもらえるということが大きい。だから他局の上層部にとって、朝ドラ出身の女優というのは、是が非でも使いたい存在。どこかの事務所のゴリ押し的なものとは違うんです」
安くて質のいい若手が躍進する一方、視聴者から飽きられた女優は“ボッタクリ”と査定される。テレビ業界の一寸先は闇である。