3カ月に一度、各テレビ局ではタレントが持つ潜在視聴率とギャラ相場を列挙する生々しい資料を作成する。芸能生命に直結するため、もちろんその数字は極秘扱いとなっているが、本誌は在京民放局が12月に作成したテレビ美女の最新査定リストを独占入手。“数字は持ってないのにギャラは高い”テレビ界の不良債権をあぶり出す!
「妖艶さが全然なくギャラ分の数字を持っていない!」
ついに明らかになったNO1ボッタクリ女優。ギャラ泥棒にランクインした芸能人の中から、本誌が注目した数々の美女たち。危険すぎてキャスティングできないオンナの一年を振り返る。
*
2012年の「芸能界ボッタクリ美女ランキング」だが、栄えある第1位の座に輝いたのは、ハリウッド女優の小雪(35)だった。11年に結婚、12年1月にめでたく長男を出産。さらに年明け1月に第二子を出産予定ということから、仕事をセーブしメディアへの露出を控えていた。だが、その間に自身の価値がここまで暴落しているとは想定外だったのではあるまいか。だが、彼女自身が「想定外よ!」と叫びたかったのは、12年のNHK大河ドラマ「平清盛」で主役を務めた夫・松山ケンイチ(27)が、最低視聴率を更新し続けたことだろう。
「平均視聴率11.7%は、これまでの大河ドラマ年間最低視聴率13%をも下回る。主役の松山は、この低視聴率に敏感になっていたんです。落ち込む松山を励まそうと、小雪は子供を置いて焼き肉デートを楽しんだりしていたそうですが、そんな行為が世間の反感を買いました。子育てに関しても、『ごく普通に育てたい』と公立保育園の空き待ちをしていることを明かせば、『セレブは金払って私立の保育園に行かせたら!』と主婦層から大バッシングされるなど、やることなすこと全て裏目の一年でした。浮上のきっかけもつかめない泥沼で、いっそ子供をたくさん作って大家族路線で仕切り直せば? なんて声も聞こえてきます」(民放ディレクター)
夫の価値が下がれば、妻のポジションも低くなるのがタレント夫婦というもの。2013年は夫婦そろってテレビ界からリストラされなければいいが。
ボッタクリ女優の第2位は、“脱ぐ脱ぐ詐欺”でオヤジ心を揺さぶり続ける鈴木京香(44)だ。日本テレビ系の土曜9時枠「理想の息子」で母親役を好演。今年8月には9歳年下の俳優・長谷川博己(35)との半同棲生活が報じられた。華麗なる男性遍歴がここへきて仇となったのか。スポーツ紙記者が語る。
「好感度は相変わらず高いので、今年も化粧品のCMに起用されています。ただ、彼女が出ているからこのドラマを観ようという部分にはつながらない。すでにそれなりの年齢だし、同年代の杉本彩(44)のように、妖艶さがなく、そういったタイプの女優でもない。そのあたりがギャラ分の数字を持っていないという評価につながっていますね」
10位に沈んだのは「私の何がいけないの?」(TBS系)で素人の顔面整形手術を繰り返す女性らを招いて、「何で整形なんてするの?」とお説教を加えていた江角マキコ(45)だ。ある広告代理店社員がこう語る。
「すっかり司会業が板についた感じで、女優としてはどうでしょう?『グータンヌーボ』のような番組MCだと光っていますけどね。TBSはみのもんたの『朝ズバッ!』の後番組として、彼女をメインにしたニュース番組を検討しているという話もありますよ」
21位には、宝塚出身で「金麦」のCMで男性にとっての「理想の奥さん」を演じることでおなじみ、檀れい(41)がランクインした。昨年、ドラマ「相棒」に出演していた及川光博(43)と結婚。及川の浮気報道をきっかけに降板が決定した。前出・スポーツ紙記者からは毒のあるひと言が。
「しれっといつの間にか大物女優の仲間入りをしていた印象です。及川との離婚騒動が続いており、芸能記者としては本当にありがたい存在(笑)。閉店セールをやっている郊外の紳士服店みたいだが、ぜひ来年も騒動を続けたまま離婚寸止めで過ごしてほしいです」
25位に入っているのは、松嶋菜々子(39)だ。「家政婦のミタ」でテレビドラマ史上、歴代3位となる40%という驚異の最高視聴率を記録した。が、「ミタ」ブランドをひっ提げてのフジ月9ドラマ「ラッキーセブン」は平均15.6%とまったく振るわず、制作サイドは完全に肩透かしを食らった形である。
夕刊紙芸能記者が語る。
「あの伝説の数字は何だったんだ! と広告代理店の間で話題になりました。しかも『ラッキー──』で言えば、いちばん数字を持っていたのが大泉洋(39)だったという笑えない結果も出ています。番組制作スタッフは『彼がいなければどうなっていたのか』と変な胸のなで下ろし方をしました。『ミタ』のヒットがギャラを押し上げた形ですが、一発屋にすぎなかったという結果ですね」