末娘・さとみが「スカウトキャラバン」でグランプリを受賞してから16年、三姉妹女優はホリプロ内でシノギを削り続けてきた。次女のはるかが連ドラで高視聴率をマークすれば、長女・恭子は写真集でオリコン1位に輝き‥‥。ジャニーズタレントをも巻き込んだ覇権戦争をナマ実況する。
現在、日本を代表する女優となった「ホリプロ三姉妹」こと綾瀬はるか(33)、石原さとみ(31)、深田恭子(35)。華々しい活躍で所属事務所に莫大な利益をもたらす一方、その舞台裏では、対抗心を剥き出しにし、張り合っているというのだ。
テレビ関係者が語る。
「彼女たちは芸能界でも指折りの『数字を持っている女優』。ただでさえ比べられがちなのに、同じ事務所ということで常にシビアな比較にさらされているため、三者とも『他の2人には負けられない』と強烈なライバル心を持つようになりました。先日、話題になった石原による『号泣スピーチ』は、きわめて象徴的な出来事ですね」
この「号泣スピーチ」は、9月上旬に行われたドラマ「高嶺の花」(日本テレビ系)の打ち上げの席で目撃された。
「石原がスピーチで『勝てなかった』『悔しい』『全責任は私です』と語って大泣きしたんです。確かに、11%台だった初回と最終回を除き、1桁台で低迷してしまった。スタート前は『平均15%超えも目指せる』と各所で評判だっただけに、石原が悔しがるのもわかりますが、大泣きにまで至ったのは“あのドラマ”を意識していたからこそですよ」(テレビ関係者)
石原がマークしていた作品が、綾瀬主演の「義母と娘のブルース」(TBS系)。初回の11.5%から尻上がりに視聴率を上げ、最終回は番組最高となる19.2%を記録して有終の美を飾った。テレビ関係者によれば、今春、「高嶺の花」がクランクインした際の挨拶で石原は、
「『義母と娘のブルース』だけにはゼッタイに負けません!」
と、わざわざ作品名を挙げてスタッフに宣言するほどのイレ込みようだった。
「ああ見えて石原は有言実行タイプで、なみなみならぬ思い入れで撮影に臨みました。いざ蓋を開けてみれば、初回こそ同じ11%台で横一線のスタートだったものの、その後、みるみる引き離されてしまった。ライバルの綾瀬に完敗し、石原のプライドはズタズタに引き裂かれたのです」(テレビ関係者)
当然ながら、視聴率競争の結果は「ギャラ」に反映されることになる。ホリプロ三姉妹の収入事情について、広告代理店関係者が明かす。
「これまで綾瀬、石原ともにドラマ出演ギャラは1本250万円程度と同クラスだったのですが、『義母と娘』の大ヒットで綾瀬が頭一つ抜け出すのは確実。一部では『来年度には300万円に到達する』との見方もあります。現在は深田も1本230万円程度と近い位置につけていますが、ドラマのギャラでは、『綾瀬勝利』は間違いないでしょう」
CM出演料でも熾烈な争いを繰り広げている。
「現時点でのCM年間契約のギャラだと、綾瀬が8000万円、石原と深田が6000万円といったところで、ここでも綾瀬の優位は変わらない。ですが、最近になって序列をひっくり返しかねない激変の兆しが見えてきているんですよ」(広告代理店関係者)
台風の目になっているのが、三姉妹の中でも最年長の深田だという。
「このところ、スポンサー企業の最注目は深田ですね。綾瀬や石原と比べても倍近い出演オファーが殺到していて、その大半を断らざるをえないという異常事態が生じているんです。人気に比べてギャラが割安ということもあるのですが、なによりアノCMのインパクトが絶大で、『ウチにも出てほしい』との声が企業側から続出しているんです」(広告代理店関係者)
はたして、深田の株を押し上げた、問題のCMとは──。