貴乃花の周囲が騒がしさを増している。
9月25日、貴乃花が日本相撲協会に退職届を提出したことにより、貴乃花部屋が消滅。所属していた弟子たちは千賀ノ浦部屋に移籍した。
加えて10月4日には貴乃花の弟子である貴ノ岩が2413万円の損害賠償を求めて、昨年の暴行事件の加害者である元横綱・日馬富士を提訴。貴ノ岩の代理人によれば、今後、法廷で貴乃花が証言で協力する可能性もあるという。さらには「政界転身説」まで囁かれだした貴乃花だが、一連の騒動を報じるにあたり、ワイドショー関係者の間では「悩ましい問題」が存在するという。テレビスタッフが証言する。
「現在、番組としては『相撲協会VS貴乃花』の図式で煽っていくのが基本路線なのですが、露骨に貴乃花寄りになっても協会寄りになっても駄目で、どのようにバランスを取ればいいのかが非常に悩ましい。そのうえ、協会と貴乃花双方の関係者から番組スタッフに『こっちのほうが正しい』という意見が膨大に寄せられていて、情報を見極めるのも大変なんですよ」
いまや相撲協会側と貴乃花側による“情報合戦”の様相を呈しているが、中でも「最も影響力があるのは貴乃花の妻・河野景子さんですね」と同スタッフ。
「元フジテレビアナの彼女は、今でも業界内で強いパイプを持っている。騒動以降、たびたびワイドショーのスタッフに電話をかけて貴乃花側の言い分をまくし立てているのですが、電話を受けた人間は彼女の巧みな話術にやられて貴乃花寄りの考えになってしまっているんです。完全に言いなりになっているスタッフもいますよ」(前出・スタッフ)
貴乃花にとって実は、心強いことこのうえない最強の味方だったようだ。
(白川健一)