芸能

天才テリー伊藤対談「高嶋政宏」(1)実は今、縛り方を習っているんです

●ゲスト:高嶋政宏(たかしま・まさひろ) 1965年、東京都生まれ。大学在学中の87年、映画「トットチャンネル」で俳優デビュー。同作および映画「BU・SU」での演技により、「ブルーリボン賞新人賞」「日本アカデミー賞新人俳優賞」など、この年の新人賞を総ナメにする。以降、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍。主な出演作に、ドラマ「山岳救助隊・紫門一鬼」シリーズ(テレビ東京系)、「ストロベリーナイト」(フジテレビ系)、「刑事7人」シリーズ(テレビ朝日系)、映画「ガンヘッド」「ZIPANG」「スマグラー」「本能寺ホテル」「未成年だけどコドモじゃない」、舞台「王様と私」「エリザベート」「黒蜥蜴」「俺の骨をあげる」など。近年はバラエティー番組にも多数出演。この10月から、司会を務める音楽番組「My Anniversary SONG~HEISEI SOUND ARCHIVE~」(BS朝日)、連続ドラマ「ハラスメントゲーム」(テレビ東京系、BSテレ東)、「パレ・ド・Z~おいしさの未来~」(BSフジ)と3つの新番組がスタート。みずからがSMにハマっていく様子をつづった著書「変態紳士」も(ぶんか社)発売中。

 高島忠夫・寿美花代を両親に持ち、現在、ドラマ・映画・舞台などで活躍中の俳優・高嶋政宏。最近では趣味などを生かしてバラエティーにも進出中だが、さらにそこへディープなSM愛も加わって、大変なことに。その赤裸々な発言には、さしもの天才テリーも驚きを隠せない!?

テリー あ、バラムチを持ってきてくれたんですね。

高嶋 もちろん。これは天ノ介という有名な職人さんの手作りのものです。

テリー (持たせてもらって)へえ、これはすばらしいな。

高嶋 まさに芸術品だと思いますね。

テリー 今回出された本のタイトルが「変態紳士」というのも驚いたんですよ。高嶋さんがそんなにSM好きだなんて、知らなかったなァ。

高嶋 きっかけは20年ぐらい前、当時出演していた舞台の名古屋公演の時に、お世話をしてくれていたお付きの女性が、Hibikiさんという有名な女王様と知り合ったんです。その縁で、「アッシュ」というSMバーに、Hibikiさんが出演するSMショーを観に行ったんですが、それがもう本当にすごくて。

テリー SMショーは、その時が初体験?

高嶋 はい、ポールダンスなんかは何度か観たことはありましたけど、それとはまったく違う体験でした。水をかけられて白衣が素肌にピッタリはりついたMの女性が吊るされたり、首輪をつけられてムチで打たれたり、アナルバイブを入れられたりしているところを観ていて、「これだ!」と思っちゃったんですよ。その後も東京や博多なんかのSMバーに足を運んで‥‥そこで、自分の中で何かが大きく変わった感じですね。

テリー へえ、何がそんなによかったんですか?

高嶋 うーん、理由はよくわからないです(笑)。

テリー 五感に訴えてきたみたいな?

高嶋 子供が初めて焼き肉を食べて「なんておいしいんだ!」と感動するのに、理由なんてないじゃないですか。それと同じですね。そこからむさぼるように、いろんなお店に通うようになりました。

テリー 俺、行ったことないんですけど、SMクラブって、どんな雰囲気なんですか?

高嶋 周りの人たちとの壁をまったく感じませんね。僕は初めての店でも独りで行くことが多いんですが、入るとすぐ「お兄ちゃん、今日は独り?」って声をかけられて、そこから「あなたは何フェチ?」なんて調書を取られるみたいにどんどん質問されて(笑)。

テリー あー、性癖に興味津々なんだ。

高嶋 そうなんですよ。答えるのをためらうと、「あなたが変態なことはわかっているんだから、恥ずかしがることないよ。みんな同じなんだから」と、迎え入れてくれるんです。

テリー 確かに、そんな雰囲気なら気分は解放されるよね。基本は、お店に行ってショーを観るだけ?

高嶋 実は今、緊縛の講座に通って縛り方を習っているんですよ。大好きなロックバンドのコンサートを観たあと、「俺もいつか、あっち側に立ってやるぞ」って思いながら練習している感じでしょうか(笑)。

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