更年期の症状は生理痛のように「重い」「軽い」など人それぞれ。
「個人差が大きく、特に生真面目で完璧主義な人は、何かとストレスを抱え込みやすい。今までできていたことができなくなり、さらに自己嫌悪の悪循環に陥ってしまうのです。『多少は、ま、いっかー』というお気楽な性格のほうがいいのです」(松村院長)
ここで気になるのが、石田の番組での発言だ。結婚願望を口にしながらも、
「人との距離感、どうしている? 正直言うと、ずっといるとどんな人でも疲れちゃう。昔はそうでもなかったけど、45歳越えたあたりから、大好きな人でもそんなに長いこといられない。だけど一人はイヤだなって思っている」
10月3日に誕生日を迎え、五十路のとば口に立った石田は、複雑な胸の内をあまりにも真面目に吐露するのだった。
この石田の性生活を心配するのは、セックスに関する相談窓口「せい相談所」代表を務める性人類学者のキム・ミョンガン氏だ。
「50代で閉経して私のところに相談に来る多くの女性が異口同音に口にするのが『このままでは死にたくない』というセックスの悩み。実はいずれも男性経験が少なく、厳しい両親の下で育った真面目な女性ばかりです」
娘の熱愛報道が出るたびに、ことごとく猛反対していた石田パパの面影が目に浮かぶ‥‥。
「彼女たちにセックスでイク経験があるかどうかを聞くと、『もちろん知っている』と答えるのですが、詳しく聞いてみると、夫とのセックスに要する時間はトータル10分にも満たない。その快感はとても打ち上げ花火とはいえない、線香花火程度の乏しいセックスしか経験していないのです。私の分析するかぎり、石田さんはクソ真面目で、若い頃に奔放なセックスを経験したり、今も週1で男に抱かれたりするような満足のいく性生活を送っているようには見えません」(キム氏)
また、番組で石田が、「最近さ、『急にアツい!』って。常にアツい」
そう明らかにした、更年期特有の「ホットフラッシュ」の症状にも注目する。
「なぜそこまで強く症状が出るかといえば、自分の今までの人生に対してカラダが反撃をしているからです。楽しいセックスをいっぱいしてきた人は、そんなに激しいホットフラッシュにならないはずです。このまま年老いては、自分の人生は何だったのかと、大きな後悔につながる。せめてオンナとしてセックスの快楽を味わいたいと、最後の炎を燃やしているに相違ないのです」(キム氏)
女として生まれてきたからには結婚、出産、そして何よりセックスの悦びを知りたい。そんな石田の「心の叫び」なのだ。