ライトの当て方から弁当の種類まで、スタッフが細心の注意を払わなければならないのがベテラン女優たち。浅田美代子(62)もそのうるさ型の一人だ。撮影スタッフが打ち明ける。
「ふだんは気がねなくスタッフに声をかけてくれる気さくな方なのですが、一度機嫌を損ねてしまうとなかなか元どおりに戻らないことで有名です。カメラの前でムスーッとした仏頂面をさらけ出してしまうんです」
もちろんオンエアーでは使うことができないNGカットだ。
「ですから、現場での浅田さんはハレモノに触るような扱いなんです。車でロケ地に来る際は、スタッフ総出でズラッと整列してお出迎えするのが慣習になっていました。本当にお姫様のような扱いをしないと、ロケの進行に支障を来してしまうんです。もちろん、あのお嬢様キャラが彼女の持ち味でもあるので、否定することもできないのですが‥‥」(撮影スタッフ)
さらに、上をいく大御所女優の大竹しのぶ(61)は、さすがにカンロクを放っている。
「マネージャーはついているものの、全てはご本人が判断するため、結局は本人の許可を取らなければならないのがとにかく面倒なんです。そのうえ、大竹さんは自分が待つのも、他人を待たせるのも大嫌い。現場では『どうしてこの時間なの?』『どうしてこんな遠いところまで行くの?』などと、ネチネチと突っ込むんです」(ドラマ関係者)
大御所からの要求の矢面に立たされるのは、なにも「格下のスタッフ」だけではない。
「現場に台本を持って入らないのは有名ですが、カメラが回っていない時もその役に入り込んでいるため、口もきかない。他人に演技を教えることはないので、新人女優は震え上がっている。共演者のみならず、監督とも必ずディスカッションをしますが、監督から大竹さんに『こんな感じで』と演技指導することは決してありません。というのも、監督といえども、格下と見れば『どうしてこんなセリフを言わなければならないの』と食ってかかる。しかも、監督が答えに窮すると『ホラ、監督には答えられないでしょうけどね』とキツイ捨てゼリフを吐くんです」(ドラマ関係者)
監督にまで異議申し立てするとはOh!モーレツ。
変わったところでは、芸人の友近(45)の完璧主義ぶりもキョーレツだ。
お笑い関係者が語る。
「演歌歌手・水谷千重子という別名で単独ライブを行っていますが、この舞台では台本から出演ゲストまで、演出の全てを友近自身が取りしきっています」
ステージ外においても、劇場で販売するグッズにまで口を挟むほど。
「物販コーナーに並べているグッズをスタッフに写真で撮らせて、並べ方にまで楽屋から指示を出します。売り場ではCDも販売していますが、売り上げが悪いと『売り方が悪い』といちゃもん。スタッフ反省会でちょっとでも意見をしようものなら、『母の占いでここまで成功したのよ。私の言うとおりやれば間違いないから』と仕切りまくるんです」(お笑い関係者)
ついでにオトコ運を占ってみては‥‥とだけは誰も言えないんだとか。
美に関して、化粧品はもちろん、食事、運動、入浴法など独自のこだわりを持つのが藤原紀香(47)。特に冬場に気を遣っているのが肌の乾燥問題だ。どこへ行くにも、暖房器具より加湿器が不可欠だという。
「ところがある地方テレビ局で、この大物女優に大部屋の待合室を用意したところ、大事な加湿器がないことが判明。慌てて局側が準備したが、『この広さに1つ2つじゃ足りないわよ』と一喝され、局側は大急ぎで局中の加湿器を大量に集めたとか」(芸能デスク)
加湿器だけにとんだ過失‥‥では済まされないようだ。