目立ってとがってこそ芸能人だが、出すぎるクイは打たれまくるのが常だ。
音楽番組ディレクターがその最たる例と挙げるのは、歌手の浜崎あゆみ(40)。
「昨年は宮城の公演をドタキャンし、その理由を急性気管支炎と説明。ところがその数日前には、海外でバカンスを楽しむ画像を自身のSNSにアップしていたこともあり、『体調管理の不備』と批判が集まった。過去には急性咽頭炎を理由にテレビ生出演をドタキャンしたこともあり、テレビ生番組から声がかからなくなったのは、ヒット曲がないことだけが理由ではない」
あの人は今‥‥と落日の憂き目にあっているのは、歌のお姉さんとして一世を風靡したはいだしょうこ(39)も同じ。
「宝塚出身で、とにかくプライドが高い。『私は歌手だから』という理由でバラエティーの仕事を飛ばすことも珍しくなかったため、担当マネージャーとは口ゲンカが絶えず、何度も事務所を移籍しています。一時ブレイクした際も、自分の才能で売れたと勘違いしてしまった。実際はマネージャーの営業努力のたまものだったのに‥‥。事務所を移るたびに仕事は激減していき、今ではすっかり干された状態です」(音楽番組ディレクター)
増殖を続ける国民的人気グループ出身ながら、絶滅危惧種に指定されそうなのが篠田麻里子(32)である。
「アイドル時代からの『マリコ様』の愛称どおり、スタッフはいつもご機嫌取りをしなければいけない。バラエティーでイジられて機嫌を損ねようものなら、楽屋に入ったとたんに『さっきの、なによ!』とマネージャーにブチ切れる。事務所は仕事を入れる際は慎重にならざるをえず、結果的にテレビに出る機会が激減してしまった」(芸能デスク)
「神セブン」とまで崇められた威光はいずこへ。
ツイッターなどSNSが普及した現在は、「生意気」「勘違い女優」など悪いイメージがついて致命傷になりかねないため、アクの強い女優は昔よりも少なくなったという。
「それでも異彩を放っているのが、菜々緒(30)。叩き上げで売れるまでに時間がかかっただけに、自分にも周りのスタッフにも完璧を求めます。特に遅刻を嫌うため、マネージャーには正確な運転技術に加え、渋滞を回避するテクニックを求めてしまう。デキが悪いとお仕置きが待っているそうで、そのためか、マネージャーがコロコロと何人も代わっている」(テレビ誌記者)
最後にお届けする女王様予備軍は、現在放送中の「僕とシッポと神楽坂」(テレビ朝日系)に芸者役で出演中の趣里(28)だ。
「春ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)の看護師役で一気に若手実力派として注目を集めましたが、意外に二世芸能人だということは知られていない。今回は父・水谷豊(66)が主演する『相棒season17』と同時期の放送となるため、お父さんについて話を聞きたかったのですが、家族の話はNGでした」(芸能デスク)
七光りなど無用という心意気は頼もしいばかり。親譲りの女優魂が実を結ぶのは結構だが、くれぐれも女王様然とならぬように──。