スカスカの客席に「老人虐待だ」と憤懣を大爆発させ、公演会場から立ち去った沢田研二。このドタキャン騒動が物議を醸しているが、芸能界を見渡せば、唯我独尊で我が道を行く“女ジュリー”がわんさと控えている。気に入らなければドタキャン、逆ギレは当たり前の女王様NO.1をここに決定!
わたしこそが独善クイーン! と先陣を切って名乗りを上げたのは満島ひかり(32)。
11月開演予定の舞台「ロミオとジュリエット」では主演にキャスティングされていたにもかかわらず、今年6月に突如の降板が報じられた。スポーツ紙芸能デスクが解説する。
「みずからジュリエット役を演じたいと満島自身が企画を脚本家の宮藤官九郎(48)に売り込んで実現した作品でした。それにもかかわらず、『最後まで演じきる自信がない』とドタキャンしたのですから、あまりにも身勝手すぎると批判が集まっています」
若き日の黒柳徹子を演じた16年放送の「トットてれび」(NHK)では、「本人と瓜二つ」などと高い評価を受け、若手実力派ナンバーワン女優へと急成長を遂げた満島だが、その勢い余ってか、今年3月に10年間所属した事務所から独立。降板トラブルはそのやさきの出来事だった。
テレビ雑誌記者が現場での様子について語る。
「独立したのは事務所に縛られず、自分が納得できる仕事だけ選択して演じたいという意思表明なのでしょう。でも、以前から現場では気難しく、取り扱い注意女優として厳しい声も出ていました。確かに役に入り込む憑依ぶりは若手でトップクラスですが、気に入らないことがあると楽屋にこもって出てこなくなってしまう。しかも、フリーになってからはマネージャーなどの付き人をつけず、仕事を受けるのも現場に入るのも『おひとり様』状態。ですから、現場のスタッフは満島が楽屋から出てくるのを待つしかないんです。もちろん彼女と一緒にやりたいという監督は多くいますが、このままでは仕事が激減するのは目に見えています」
1年前までは飛ぶ鳥を落とす勢いの女優だったのが、今やたまにCMで見る希少女優に‥‥。
昨年、主演ドラマの宣伝のために自身のツイッターで土下座まで敢行、それでも低視聴率のため打ち切りの憂き目にあったのが真木よう子(36)だ。
「ドラマ放送中に、クラウドファンディングで作った写真集をコミケで販売するという計画について批判を受けたこともあり、真木はヤケ酒の末、ドラマ収録をドタキャンしてしまった。こうしたラブルに不信を募らせ、以前から不満を持っていた事務所と決裂し、出演が決まっていた映画『SUNNY』(東宝)も降板することになった。以後、真木は『仕事は自分の名前で取ってくる』と、しばらくはフリーランスでしたが、この9月から新垣結衣(30)、長谷川京子(40)らが所属する大手芸能事務所と契約しています」(芸能デスク)
寄らば大樹の陰。その効果もあってか、12月放送のスペシャルドラマ「炎上弁護人」(NHK)での主演が決まったという。芸能プロ関係者が口をとがらせる。
「フリーが身にしみて、しおらしくしているのかと思えば、実はこのドラマは事務所に頼る前に真木自身が取ってきた仕事なんです。ドラマの現場では、今でも真木と仕事をしたいというプロデューサーは多い。ふだんから真木は『女優だからといって特別扱いされるのはイヤ。人間を演じるのだから普通に扱ってほしい』などとウソぶいているが、好き勝手にさせると深酒して制御できないのも事実です」
大女優に振り回されて泣きを見るのは現場スタッフのようで‥‥。
現在放送中の月9「SUITS」(フジテレビ系)で、織田裕二(50)との27年ぶりの共演が話題となった鈴木保奈美(52)の場合はどうか。
「局は放送開始前から、夕方の再放送枠で2人が共演した大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』を流すなど、2人の話題で盛り上げようと必死でした。ところが、番宣では2人並んでのインタビューはNG。単独取材でも、鈴木本人に『東ラブ』話を振ると『今さらその話を聞かないで』とばかりに顔を背けてしまうのです」(芸能デスク)
あまりに長い時が流れ、カンチとリカの関係は冷えきってしまったのか。
「実は、互いに主役は自分だったという意識が強く、当時から仲がよかったわけではなかった。今さら過去の栄光を掘り起こされるのは、ベテラン女優としてのプライドが許せないようです。ですから、鈴木がスタジオに入ってくると現場の空気がカチンと凍りつき、スタジオの気温が下がると言われています」(テレビ誌記者)
その冷えた雰囲気がお茶の間にも伝わり、視聴率もジワ~リ降下中。