11月4日に放送された第4話も平均視聴率13.3%と好調の「下町ロケット」(TBS系)。これに出演者の中で最もホッとしているのが古舘伊知郎だという。
古舘は同ドラマで、主演の阿部寛が率いる佃製作所のライバルメーカー「ダイダロス」の社長。鍵を握る重要な役とあって、出演決定当初から「頑張ろう! と気合いが入っています」とコメント。実際の熱演ぶりを見ても、かなりのイレ込みようがうかがえる。
「何と言ってもTBSでは30年ぶりのドラマ出演。しかも人気ドラマシリーズの続編ですから、力が入るのは当然でしょう。ただし一方で、このチャンスを絶対に逃したくないという意味で必死なのも事実」(民放テレビ局関係者)
というのも、古舘は長年務めた「報道ステーション」(テレビ朝日系)の司会を一昨年3月末で降板して以降、担当した番組はことごとく鳴かず飛ばずの状態が続いているためだ。
「当初は不調が続くフジテレビにテコ入れとして呼ばれ、鳴り物入りで2016年11月から『フルタチさん』、『トーキングフルーツ』の新番組MCをスタートさせたが、双方、惨たんたる視聴率のまま終了となった。それでもフジは気を使い、昨年11月から『モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる~』のMCを用意したが、こちらも低視聴率により1年と経たず打ち切りとなった。こうなると、レギュラーではフジ側も呼べず、古舘としても戻れない。そこへ、『下町ロケット』のTBSでの仕事が舞い込んだわけですから、それは気合いが入りますよ」(テレビ局関係者)
古舘としては、これを突破口にして、今度はTBSでレギュラーMCの座を狙いたいというわけだ。
「今回の演技の仕事は、今後を考えて我慢して引き受けた意味合いが強い。やはり、しゃべりが本職ですからね。ただ、それでも、ドラマは好調なわけですから、胸を撫で下ろしているに違いありません」(前出・テレビ局関係者)
「下町ロケット」急降下の悪夢だけは避けたいところだろう。