高級すし店の「久兵衛」と、名門ホテル「ホテルオークラ」との裁判が話題になっている。この一件はホテルオークラ内に出店していた久兵衛が、建て替えに際してメインロビーそばの一等地からアーケードエリアに追いやられたとして、損害賠償などを求めているもの。そのニュースを巡って、情報番組の司会者2人のあいだで明暗が分かれたという。テレビ誌のライターがささやく。
「久兵衛はにぎりのおまかせが1万800円から、鮨懐石(セットメニュー)が1万6200円からという高級店で、庶民には縁遠い店です。一方で芸能人には同店の常連も数多く、それ自体は構わないのですが、庶民派を気取る芸能人にとって『久兵衛好き』はあまり知られたくないはず。ところが11月13日放送の『ひるおび!』(TBS系)でメインキャスターの恵俊彰がうっかり口を滑らせてしまい、久兵衛好きをみずから明かしてしまったんです」
この日の「ひるおび!」ではホテルオークラの見取り図を使って説明。ここで恵が「4階?2階でしょ?」と正しい場所を指摘すると、共演の八代英輝弁護士がすかさず「さすがよくご存じ!」と的確なツッコミ。リポーターの小森谷徹も「よく行かれるんですねえ」との皮肉を浴びせ、たじたじとなった恵は「そんな切り返しになるとは!?」と困惑の苦笑いを見せたのである。
「ふだんは消費税増税のニュースなどに庶民派目線でズバリと斬り込んでいる恵ですが、実は久兵衛の常連だとバレたことですっかり動揺していたようです。それに対して実に堂々とした態度を取っていたのは『とくダネ!』(フジテレビ系)の小倉智昭。翌14日にこの裁判について取り上げ、伊藤利尋アナから『みなさん行ったことがあるという久兵衛ですが!』と振られると、『そうですね。お店のところまで行って、(向かいにある山里の)天ぷらにしようかな、(久兵衛の)寿司にしようかな、っていう感じ』と笑っていました。その態度からは久兵衛の寿司が好きだという気持ちが素直に伝わってきて、特に嫌味は感じさせなかったのです」(前出・テレビ誌ライター)
71歳という年齢もあって、久兵衛の常連という姿が自然に似合っていた小倉。普段は「偉そうにしている」と批判されがちだが、高級すし店にも似合う貫禄は身に付けているようだ。
(金田麻有)