おでんと相性抜群の日本酒からワインまで はしご酒の町で14時から飲んべえタイム
昔ながらの大衆酒場が集う下町の酒都、立石。昭和感たっぷりの商店街に老舗のせんべろ店が並ぶ中、伝統的な下町酒場の枠を飛び越えた、お洒落なおでん酒場だ。店主は生粋の立石っ子で、店名の由来は最初、実家のおでん種専門店の横でイートインの店を作ったことから。
コの字型のカウンター内には湯気のたつ銅鍋が鎮座し、壁面の棚には店主がおでんと相性良しと勧めるビオワインのボトルがずらり。日本酒の横にはジンやテキーラも置かれ、昼飲み、はしご酒が当たり前の町ならではで開店は14時と早い。
「おでん屋だからこれができないというのはいやで。飲み始めでも締めでも、来てもらった時に食べたいもの、飲みたいものがあるお店にしたかったんです」
そう店主が言うとおり、メニューも軽いアテから季節の一品料理、締めのごはん類まで、食道楽を飽きさせない豊富だ。30種類もあるおでんは、具材の味を引き立てるあっさりめの出汁。自家製さつまあげのフライ版、「下町の味フライ」はサクッとした歯ごたえながら、魚のすり身の旨味が口中にジュワッとひろがる。
開店直後から、おひとりさまの女性がのんびりとグラスを傾ける。そんな開放的な空間がなんとも心地よい。
■おでん二毛作
住所:東京都葛飾区立石1-14-4 電話:03-3694-2039 営業時間:月~金14:00~23:00、土14:00~21:00 定休日:日・第3月曜