映画で印象的だったポーズをお願いするカメラマン。と、その無理かと思われた要求に、橋本マナミ(34)は笑顔で応える。そして、おもむろに真っ赤なドレスに包まれたボリューム感たっぷりのヒップをグイと突き出す。すると、一斉にストロボが焚かれ、会場からどよめきが起こった──。
橋本が艶っぽさを振りまいたのは、11月25日に都内で開かれた短編映画「吾郎の新世界」(来春公開・内藤隆嗣監督)の“ワールドプレミア”。ヒロインを演じる橋本は、作中に登場する「求愛ダンス」の再現を、報道陣からせがまれて、冒頭のシーンとなったのだ。
この映画はバレエダンサー、宮尾俊太郎(34)の初主演作品。山奥でマタギを生業とする小さな村に住む寡黙な鉄砲撃ち、吾郎を演じるのが宮尾である。その吾郎が恋焦がれる女性、由恵役を、橋本が熱演した。
「“バレエダンサーをいかにマタギにするか”について不安もあったが、杞憂に終わりました。橋本さんも田舎の女の子に見せるのは難しいかもと思っていたが、想像以上にはまってくれた」
と内藤監督が絶賛する出来栄えとなった。約30分の作品ながら、涙と笑いも詰め込まれた純愛ファンタジーに仕上がっている。
現在放送中のNHK朝ドラ「まんぷく」にも、橋本は出演。才色兼備のホテルのフロント係でありながら、実は男性との営みが未経験という役どころを演じきった。すっかり女優業に大忙し。求められる役柄も橋本が自任していた“不貞相手キャラ”とは正反対となっている。
「今回も、橋本が演じたのは不貞相手キャラとは真逆のような女性です。周囲もイメチェンをはかるなら、今が絶好機と考えているようですが、うまくいかない。報道陣の求めに応じて、ついヒップを突き出してしまったのは、映画宣伝のためのサービスではあるのでしょうが、原因は本人の性格。求められると断れないらしく、グラビア撮影時に“チラッと見え”をやらかしてしまったなんて話に事欠かないのですから(笑)」(芸能記者)
実際、この時も“不貞相手キャラ”をやめたかと聞かれると、橋本は「まだまだがんばります」と答えている。どうやら世の男が求めるかぎり、橋本の艶然とした“不貞相手スマイル”は消えそうにない。