バスケットボールの男子日本代表でも活躍する米ゴンザガ大学3年生のSF/PF八村塁が、掛け値なしの大活躍だ。ゴンザガ大は全8校が招待されるトーナメント戦の「マウイ・インビテーショナル」に参加。11月21日の決勝戦ではランキング1位のデューク大に89-87で競り勝ち、八村が大会MVPに選出された。
その勢いを駆って26日には、同大が所属するWCC(ウエストコーストカンファレンス)の週間MVPに2度目の選出。さらに同日に発表された最新ランキングでは前週の3位から、1位に浮上した。ゴンザガ大の1位は、全米選手権の決勝戦に進出した2シーズン前以来のこととなる。
「日本ではあまりなじみのないゴンザガ大学ですが、イエズス会系の私立大学としてアメリカ西部では名門として知られています。また男子バスケットボール部のブルドッグスは数々のNBA選手を輩出した強豪で、全米大学選手権の決勝トーナメント(NCAAトーナメント)には20年連続で出場。決勝進出は2年前の一度きりながら、開幕7連勝の今シーズンは悲願の初優勝に期待も高まっています」(スポーツライター)
その名門バスケ部で堂々のスターターを務め、週間MVPにも輝く活躍を続けている八村。そんな彼が来年6月末には、日本中で話題になるはずだというのだ。前出・スポーツライターが強調する。
「米プロバスケのNBAでは大学卒業を待たずしてドラフト指名されるのが一般的。八村はすでに、様々なドラフト予想サイトで11~17位での指名を予想されているのです。この順位は全体の通算人数を示しており、全30チームのNBAでは全体30位までが『1巡指名』、すなわち日本で言うところの1位指名となります。NBAでは過去に田臥勇太がプレーしたほか、現在は下部リーグのメンフィス・ハッスルで渡邊雄太がプレーしていますが、ドラフト1巡指名となれば次元が違います。アメリカでもすでに大物選手扱いの八村ゆえ、実際にアメリカで『ドラ1指名』されたら、一大フィーバーが巻き起こることは間違いありません」
今年は女子プロテニスの大坂なおみが全米オープンで日本人初のグランドスラム制覇を達成したほか、MLBエンゼルスの大谷翔平が最優秀新人選手に選ばれるなど、日本人選手の活躍が目立っている。そこに来年、八村の名が加われば、現地観戦に赴く日本人ファンは格段に増えるはず。もはや八村の活躍からは目を離せないことになりそうだ。
(金田麻有)