次々とお笑いスターが誕生した2018年。今年も新たな人気者の誕生が期待されている。近年はお笑い養成所出身の芸人が台頭してきたが、その流れが変わりそうな気配だ。取って代わるのは大学のお笑い愛好会出身者たちだ。
その筆頭といえるのが「水溜りボンド」。2人組の大人気YouTuberで、チャンネル登録者数はすでに350万人を超え、国内屈指のトップYouTuberであるHIKAKIN、はじめしゃちょー、フィッシャーズと肩を並べる。昨年年8月には、草なぎ剛とオムニバス作品でコラボ。YouTubeの先輩として、トップアイドルの草なぎにレクチャーした。水溜りボンドはカンタとトミーの2人組で、元お笑い芸人だったという。
「ともに青山学院大学のお笑いサークル『ナショグルお笑い愛好会』に入っていて、そこで出会いました。お笑いコンビを組んでいた14年には、SMA(ソニーミュージックアーティスツ)に所属するプロの芸人さんと全面対決のライブを開催して、完勝しています。その年の『キングオブコント2014』では、『水溜りボンド』名義で準々決勝戦まで進出しています」(エンタメ誌ライター)
ナショグル時代の先輩には、太田プロ所属の「さすらいラビー」の宇野慎太郎、後輩によしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の「ペコリーノ」がいた。ペコリーノの2人のうち部員だったのはクロコダイルミユのほうだが、立教大学に通っていた相方・植木おでんも自分の大学におもしろいサークルがないことを理由に、ナショグルに入部。2人は現役大学生コンビとして、よしもと所属が許可された。
「このころから水溜まり・トミーは目立っていた反面、やや独裁的でした。敵が多かったようで、さすらいラビー・宇野はいい印象を抱いていません。当時は、一流大学のお笑いサークルに活況があって、『早稲田大学お笑い工房LUDO』からは多くのスターが生まれています」(前出・エンタメ誌ライター)
LUDO出身者は、「キングオブコント2017」準優勝のにゃんこスター・アンゴラ村長、今年の優勝者であるハナコ・岡部大、「R-1ぐらんぷり2018」ファイナリスト・カニササレアヤコ、「平成30年度 NHK新人お笑い大賞」の優勝者・Gパンパンダ。そして、「ユーキャン新語・流行語大賞」18年度版の候補に選ばれたひょっこりはんが所属していた。
2019年はこの中から新たなスターが生まれると期待したい。
(北村ともこ)