チャンネル登録者数438万人を誇る人気YouTuberコンビの「水溜りボンド」が、ついに地上波に進出!テレビ神奈川で「水溜りボンドの○○行くってよ」が10月3日にスタートすることが分かった。二人にとっては地上波での初冠番組になる。
その水溜りボンドは青山学院大学出身のカンタとトミーによるコンビ。この7月にはカンタが、モデルで女優の池田エライザと交際していることが発覚したことでも話題になった人気者だ。それにしても人気YouTuberの冠番組がなぜ、地方局のテレビ神奈川で制作されるのだろうか。
「他の地方ではほとんど馴染みのないテレビ神奈川ですが、関東では尖った番組を制作する独立局として知られています。2000~2017年に放送されていた音楽情報番組『saku saku』では03年に当時無名だった木村カエラをMCに起用し大成功。その後釜的な『関内デビル』ではDISH//や私立恵比寿中学といった人気アイドルを起用し、ライブアイドルから秦基博、小林幸子まで多彩なゲストで人気を博しています。それゆえテレビ神奈川なら、テレビ局にとって脅威の存在であるYouTuberをあえて番組ホストに起用するのも納得です」(テレビ誌ライター)
そんな水溜りボンドの初冠番組にファンからは<おめでとう!><楽しみだなあ>といった声が続出。関東以外のファンからは<こっちじゃ観られないのが残念>との声もあがっている。その一方で、彼らのテレビ進出を巡ってこんな心配の声も寄せられているというのだ。
「既存のテレビに対するアンチテーゼとして捉えられがちなYouTubeですが、なかにはテレビ志向が強く、あわよくばテレビでも活躍したいと考えているYouTuberも少なくありません。実際、HIKAKINは様々なバラエティ番組でゲストに呼ばれていますし、クイズ番組『東大王』(TBS系)で活躍する美人YouTuberのゆきりぬといった成功例もあります。そして今回、水溜りボンドが冠番組という王道に挑戦することで、《次に続け!》とばかりテレビ志向を強めるYouTuberも増えてきそうです。しかし、フタを開けてみれば、多くのYouTuberがテレビの世界では通用しなかったとなりかねないことが心配されています」(前出・テレビ誌ライター)
たとえ水溜りボンドの冠番組が好調に推移したとしても、それはテレビに出たい他のYouTuberにとってはさほど参考にならないというのである。テレビ誌ライターが続ける。
「水溜りボンドは青学のお笑いサークル出身で、YouTubeチャンネルを開設する前には『キングオブコント2014』で準々決勝に進出した実績もあるなど、そもそもが芸能人志向だったコンビ。それゆえ二人にとっては適正も鍛えられていることでしょう。それに対して多くのYouTuberは芸能人としての下積みがないまま動画の世界で成功してしまったため、そのスキルはYouTubeに特化されており、テレビを含めた多くの芸能ジャンルに必要な“芸能人としての作法”が備わっていない。YouTubeでトップクラスの人気者でもテレビ番組に出演した場合、トークのタイミングが見つからずにグダグダになるケースは後を絶ちません。それゆえ水溜りボンドを見て《アイツらにできるなら俺たちならもっとできる!》との勘違いにはぜひ気をつけてほしいところですね」
ともあれ、水溜りボンドのテレビ挑戦に大きな期待が高まっていることは確実なようだ。
(金田麻有)