大型補強に成功した原巨人が浮足立っている。2年連続MVPの丸佳浩の獲得に成功したのだから無理もないが、同じくFA加入した炭谷銀仁朗などの移籍選手だけではなく、今季不振だった生え抜きまでが気にしているのが、長嶋茂雄・終身名誉監督の動向だ。
「2月のキャンプに来てくれるのかどうか、気に掛けている選手も多いですよ」(スポーツ紙記者)
18年後半、体調を崩して入院生活が長期化してしまった。読売グループの発表によれば、年末年始は一時退院し、健康状態も回復に向かっているという。「無理をさせたくない」との思いは巨人選手も同じだが、長嶋氏は「福の神」でもあるのだ。
「過去、巨人に移籍してきたFA選手、期待の新人などに対し、キャンプ訪問した長嶋氏が直接声を掛けていました。その際、『頑張って!』と、左肩をポンポンと2度叩かれた選手はその年、好成績をおさめています」(関係者)
その“福の神縁起担ぎ”は巨人内で完全に浸透した。長嶋氏を見つけると、わざわざ練習を中断してまで駆け寄っていくという。長嶋氏もわかっているのだろう。挨拶に来た選手全員に、左肩もポンポンと叩いてやるそうだ。
しかし、縁起担ぎに頼るということは、自信が無いからだろう。案外、大型補強を指揮した原辰徳監督が真っ先に駆け寄っていくかもしれない。
(スポーツライター・飯山満)