10月14日、東京ドームで行われた対阪神タイガース戦において、「0-3」で1安打完封負けを喫した巨人。この時点までの10戦中、8敗2分けで、球団28年ぶりの9試合連続2得点以下といった不名誉な記録まで残し、開幕直後の4月以来、勝率は5割となった。貯金「0」点にインタビュアーから指摘された原監督は、「あぁそうですか。そういうことはね、どうぞどうぞ、僕らは、もう、そういうことはね。どうぞどうぞ…」と意味不明なコメントの原辰徳監督。「『どうぞどうぞ』って誰に向って言ってるんだ」「ファンあってのプロ野球じゃないのか…」など、憤りの声がネット上で散見されたものだ。
その同じ日に、元プロ野球選手、川相昌弘氏が、YouTubeチャンネル〈野球いっかん!〉に出演(10月14日付)。いろいろな監督のもとで活躍した川相氏だが、1993年から巨人に就任した長嶋茂雄監督と、他の監督との一番の違いを問われ、こう振り返っている。
「(長嶋氏は)一番、ファンの目線を意識されてる方…」と川相氏。1シーズンの中で、大量失点を許し完敗するゲームも中にはあるが、「今日しか(球場に)来れないファンの人もいるんだ。だから、たとえ試合が負けていても最後の最後まで諦めない。(中略)全力プレー、そして1本のヒット、1つのプレーを見せてあげて、ジャイアンツは負けたけど、だれだれの良いプレーが観れたと言って帰ってもらうようにしなきゃいけないんだっていう…それは長嶋さん(から)ね、ボク、何回も聞いたことがあります」
くしくも、10月18日時点で10連敗中の原監督と巨人ナインには、長嶋監督が大事にしていた「ファン目線思考」を胸に最後の踏ん張りを見せていただきたい。そんなことを考えさせられる“深い”投稿だった。
(ユーチューブライター・所ひで)