年内で芸能界を引退する滝沢秀明が出演することがわかった、12月28日放送の「中居正広のキンスマスペシャル」(TBS系)。
この「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の特番では、滝沢が、両親が離婚し父親不在の中、極貧生活からの脱出方法を模索していた少年時代を初告白。13歳でジャニーズJr.としての活動を開始し、ジャニー喜多川社長から多くを学んだこと、そこに父親のような存在感を感じたことなどを赤裸々に語っているという。
年内で芸能活動を引退しジャニーズのプロデューサー業へ転身する滝沢にとって、その花道を飾るような構成だが、ある芸能関係者はこんな見方を示す。
「ジャニーズ事務所は、次期社長候補の一人でチーフマネジャーだった飯島三智氏が去ったことで、今はメリー喜多川副社長の娘の藤島ジュリー景子副社長が実質的な経営を取り仕切っている。そこへ、週刊誌でジャニー社長が滝沢を後継者に指名したことが報じられた。それだけでも様々な憶測が乱れ飛んでいたのですが、ここへきて飯島氏に育てられた中居の番組に、ジャニー社長が推す滝沢が出演する。この“2人がタッグを組むような動き”は、中居と滝沢のメリー副社長母娘への宣戦布告とも取れるのです」(芸能記者)
ジャニーズ事務所は、ジュリー副社長が仕切り始めてからタレントの不祥事があとを絶たず、その対応も後手後手のイメージがある。
「タレントをはじめ事務所内では、不安と不満がくすぶっているとされ、“帝国崩壊”の危機まで囁かれている状況。そんな中、引退する滝沢は来年早々に設立される子会社の実質トップになるとも報じられているが、ぼんやりとした感じは否めず公式発表もない。うがった見方をすれば、“養成所所長”などといった滝沢の肩書情報は、滝沢の影響力をそごうとするメリー副社長派閥が触れ回っている可能性さえある。かつての社長候補だった近藤真彦や東山紀之の動向も注目されており、力関係がさらに複雑さを増しています」(前出・芸能記者)
もはや「魑魅魍魎の世界」の様相を呈している帝国の中で、滝沢は今後、事務所内でどんな立ち回りを見せるのか。
(鈴木謙一)