18年の角界は、元貴乃花に翻弄された一年だった。一方、本場所の土俵では唯一の日本人横綱・稀勢の里(32)の去就に注目が集まるばかりだ。
一昨年からくすぶっていた元横綱・日馬富士の暴行事件は、被害者である貴ノ岩が、付き人を殴るという暴行事件の発覚により引退に追い込まれるという負の連鎖まで起きた。
この事態に、昨年9月に親方を引退した花田光司氏(46)は意気消沈かと思いきや‥‥。
「すでに離婚も済ませ、本人は心機一転でやる気満々。とりわけ学業に本腰を入れるつもりです」(かつての後援会関係者)
すでに週刊アサヒ芸能でも大学に聴講生で参加すると指摘したが、将来的には相撲道の拠点として神社を建立する仰天プランもささやかれている。
「大学では日本の古の教えである神道を学びたい意向がある。そのうえで宮司となり、土俵奉納も実現したいというのが本願です。スポンサーさえいれば、年内にも実現しかねない」(関係者)
さらには、相撲道を標榜した新興宗教の教祖になるのではという声もあるほど。今年も貴乃花の動向は要注意だ。
一方、初場所が進退を賭けた場所となる稀勢の里は初場所で引退の公算が大きい。
「稀勢の里には復活してほしいという願望はありますよ、しかし、その可能性は限りなくゼロに近いと思いますね。もうひと場所待ってくれというのは通用しない」
こう語るのは、好角家で漫画家のやくみつる氏である。実際、相撲関係者によれば、
「四股、テッポウなどの基本動作を入念にこなしていますが、調整遅れは必至です。特に、新しいことをやっているわけではない。これまでも横審から猶予をもらっていながら、結果を出せなかった。腰高の悪い癖は相変わらずで、本当にやる気があるのか、聞いてみたいですね」
すでに引退後のプランも浮上している。
「親方として信奉している貴乃花にならい、モンゴル互助会の撲滅に乗り出すとみられています。今や貴乃花の意志を継ぐのは稀勢の里と言われるほど。角界浄化はガチ相撲の申し子である彼にかかっている」(協会関係者)
目下、土俵の主役は様変わりしつつある。九州場所では、東小結貴景勝が初優勝を決めた。22歳3カ月での初優勝は、年6場所制となった1958年以降で6番目の年少記録だが、新横綱の誕生はまだ先になりそうだ。相撲ジャーナリストの中澤潔氏が語る。
「他の優勝力士はたまたま運がよくて成し遂げたというケースばかり。これはという強さを持った力士がいない。貴景勝も、ぶちかましといなしという決め手があるだけで、絶対的な強さがあるわけではありません」
前出のやく氏も、
「貴景勝は大関候補。上背が足りないし、横綱タイプの相撲ではない。横綱として東京オリンピックまでやると言明している白鵬と同じ番付に載るのはイメージできない」
と語るばかり。20年まで現役続行を明言する白鵬の天下は今年も続くとみてよさそうだ。