インディーズ映画から爆発的なロングランヒットを記録した映画がついにテレビ初放送。「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)のラインアップが1月11日に発表され、放送日未定ながら「カメラを止めるな!」の放送を予定していることが明かされた。
制作費わずか300万円で制作された「カメラを止めるな!」は、ワンカット撮影の斬新な手法などが話題を呼んで観客動員数は200万人を突破。興行収入は30億円を突破し、なんと制作費の1000倍を稼ぎ出すお化け作品となった。ほぼ無名の役者ばかりだったキャストも大手事務所への所属が決まったり、映画賞を受賞するなど、大きな変化を経験しているところだ。
「1月5日に放送された『逃走中』(フジテレビ系)のドラマパートには、同映画でヒロインを務めた秋山ゆずきが出演。役名の“本松花”が映画での役名“松本逢花”をもじっていたり、映画のオープニングシーンで口にした『来ないで、お願い、やめて!』というセリフをそのまま繰り出すなど、視聴者がニヤリとするシーンが続出しました。そして同日に放送された『古舘トーキングヒストリー』(テレビ朝日系)の時代劇パートには、映画監督役を務めた濱津隆之が出演。こちらは映画の手法さながらに8分間にわたるノーカットシーンが映し出され、作品へのリスペクトを示していたのです」(テレビ誌ライター)
このようにテレビ分野でも存在感を高めつつある「カメラを止めるな!」。だが、最もオイシイ部分をかっさらっていったのは日本テレビだったというわけだ。
「勝因となったのは『カメラを止めるな!』の配給を担当したアスミック・エースとの関係性かもしれません。両社は最近『斉木楠雄のΨ難(さいなん)』や『一週間フレンズ。』といった映画の製作でタッグを組んでいます。もちろんアスミック・エースでは他のテレビ局とも良好な関係を築いており、フジテレビとは『のだめカンタービレ』といった成功例があり、テレビ朝日とも製作中の『劇場版 おっさんずラブ』で協力関係にありますが、やはり日本テレビとの関係が一番近かったのかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)
同映画が放送される「金曜ロードSHOW!」では、プロデューサーの谷生俊美氏が「news zero」のコメンテーターを務めている。それゆえ秋山や濱津が「news zero」に登場する可能性もありそうだ。
(金田麻有)