1月9日に放送された人気バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で、昨年末に警察官が出動する騒動になった件について謝罪があった。騒動とは、昨年12月26日放送の同番組で、お笑いトリオ「安田大サーカス」のクロちゃんが出演する企画「モンスターハウス」での一件。
クロちゃんを「としまえん」内に設置した檻に入れて一般公開する予定だったが、来場者が殺到して110番通報が相次ぎ、警察官が出動する騒動となり、急きょ中止になっていた。
9日放送の番組のエンディングで〈昨年12月26日の放送終了後に行ったイベントで、予想を超える多くの方々が集まり混乱を招きました。ご迷惑をお掛けした近隣の皆様、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます〉とテロップが流れ、ネット上では〈水ダウの謝罪画面で喜ぶ〉〈水ダウの流れるような謝罪は見習いたい〉など、概ね肯定的な反応が多く見られた。
「起きてしまった騒動を率直に謝罪したことで、視聴者には反感を持たれることはなかったですし、ある種の“謝罪芸”として楽しむ向きも多かったようですね。6日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、松本人志が『スピード違反してしまう番組』としながらも、その番組作りに対する姿勢には理解を示している旨のコメントをして、番組ファンから共感を持たれていることも大きいでしょう」(テレビ誌ライター)
ネットではさらに〈良くも悪くも攻めてる番組だから。昔ならこんな大きな騒ぎにはならなかったけど……。時代に合った程度に攻めた番組づくりをスタッフの方々にお願いしたい〉〈いろいろあるかと思いますが常識の範囲内で攻めの姿勢を貫いて下さい。応援してます〉と、このご時世に“攻めた”番組内容を評価し、応援する意見が殺到した。
「芸人を路上で拉致したことで警察沙汰になった後に始まった『モンスターハウス』ですが、当初は、やや“ヌルい”という評価で視聴者も『騒動の後だから仕方ない』という見方が強かったですが、結局『モンスターハウス』でも警察沙汰ですから、確かに“攻めの姿勢”は崩されていなかったと言えるのかもしれません。批判される以前からセーブした内容の番組作りが多い昨今、本気の攻めを見せてくれる番組は貴重、応援したくなりますよね」(前出・テレビ誌ライター)
今後も物議を醸しそうだが、TBS上層部による“強制終了”がないことを祈りたい。
(石見剣)