映画関係者に「最近で最も評価の高い20代の女優は誰か?」という質問をすると、多く返ってくるのが1月18日から公開される映画「チワワちゃん」で主演を務める、門脇麦の名前だ。理由は、与えられた役をしっかり演じてくれるのはもちろん、作品に必ず“プラスα”をもたらす存在感があるためだという。
「彼女はあるインタビューで、『一つ一つの作品を命がけでやっていこうと思っている』と語っていますが、それは現場を見ていても事実です。常に本気で演技にぶつかっている。今時、彼女ほど役者魂を感じさせる女優はいませんよ」(映画プロデューサー)
そうしたこともあってか、昨年だけで3本の作品が上映、今年も夏に上映のW主演映画が決まるなど、引く手あまたの状況だ。
「チワワちゃん」は、27歳の新進気鋭の二宮健監督が、漫画家・岡崎京子の同名作品を映画化した青春ドラマ。
夜遊び仲間のアイドル的な存在だったチワワちゃん(吉田志織)が東京湾でバラバラ遺体となって発見されたことで、残された若者たちが思い出したようにチワワ像を語っていく。その中心にいて、狂言回しの役を演じているのが門脇だ。
「門脇は終盤で元カレに乱暴されるシーンがあるが、残念ながら今回はバストを出すことはありません。ただ、周囲をクールに観察するようなキャラを上手に演じ、非常に大人びた印象を与えている。年齢的にも、若さより艶を売りにする時が来ているということです」(芸能記者)
彼女の演技に対する姿勢を考えれば、近いうちにもう一皮剥けるための“脱ぎ”が期待できそう?
(映画ライター・若月祐二)