大物歌手・矢沢永吉の公式ホームページが1月21日、「私設応援団のお断りについて」という文書を発表して話題になっている。デイリースポーツが1月24日に報じたところによると、一部のファンを「コンサートへの一切の出入り禁止やファンクラブの強制脱会などの等の措置を取らせて頂きました」と報告したとのこと。
文書は「先般、某雑誌にA氏(仮称)が結成し総会長を務める団体に関する記事の掲載があり、そちらについて多数の問合せを頂戴しましたので、改めて皆様へご案内を差し上げるとともに、ご報告をさせていただきます」という文で始まり、一部ファンの迷惑行為により「コンサートに行きたいけど怖くて行けない」という声が多数あがっていること、「矢沢永吉ファンクラブが、私設応援団を認めていない」ことに触れ、「某雑誌で紹介されていたA氏の発言と団体の行動は、矢沢永吉の目指す『どなたでも来場しやすいコンサート』への長きに渡る取り組みに対する妨害行為であると判断せざるを得ない内容であり、これを看過することは、矢沢永吉の方針を自ら否定することにもなりかねません。よって、誠に残念ではありますが、A氏へは今後の矢沢永吉のコンサートへの一切の出入り禁止やファンクラブの強制脱会等の措置を取らせていただきました〉と報告している。
これに対しては、「健全なライブを楽しみたいファンのためにも、運営は良い措置をしたと思う」と、運営の判断を賞賛する意見がネット上では多く見られた。
「お金を多く使ってくれるからなどの理由で、措置をためらうのではなく、暴走するファンを厳しく出入り禁止措置にしたのは英断といえます。健全なファン、特に新しく入ってきたファンにはありがたいことです」(音楽誌ライター)
迷惑行為に及ぶファンに対し、速やかに厳正な処置をすることは、危機管理上最も大切なことの一つと言えそうだ。
(石見剣)