大竹まことがパーソナリティーを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ!」(文化放送)が1月17日、放送3000回を記録した。月曜から金曜日まで2時間半のこの帯番組は、12年前の07年5月にスタート。放送7カ月で同時間帯の聴取率トップを獲得した。
「ラジオ聴取率はTBSが圧倒的強さを誇りますが、この番組は大竹と同年代のシニア層からの支持が続く超人気番組です。モットーは《下らないけど正直に》、《面白く真剣に》。これに沿った、大竹の120%全力投球の姿勢が高評価なんです。リスナーを励まし、政権にダメ出しをし、世を憂いながらも捨てたもんじゃないと熱く語る。日替わりのパートナー(倉田真由美、はるな愛、壇蜜、光浦靖子、室井佑月)との丁々発止の掛け合いも名物となりました」(スポーツ紙記者)
記念すべき1月17日の放送はライバル番組の名物パーソナリティー伊集院光をゲストに呼んで語り合った。
「実は、この『ゴールデン‐』、開始当時、大竹が番組を引き受けるまでに何と5回も断ったそうです。5回目の出演のお願いにも『5月にシティボーイズのライブをやるので、4月からの放送は物理的に無理』といったんは拒否。でも、『5月7日(スタート)でいいですよ』と譲歩され、レギュラー番組大歓迎の所属事務所にも押し切られて始めたんだそうです。最初の頃は2~3年で終わると思っていましたが、歯切れのいい本音丸出しトークで人気に火が付いた。で、7~8年続いたところで、ようやく自分の居場所だと感じるようになったそうですね」(芸能ライター)
大竹といえば、「夕焼けニャンニャン」(フジテレビ系)などでおなじみのガチ切れキャラが浸透していた。口を出せば、手も出す足も出す危険極まりない悪役。アイドルを泣かせたり、暴力をふるったり、はたまたセットを破壊し、出入り禁止になったテレビ局もある。
「とはいえ大竹は、根はマジメで気のやさしい男です。当時は生き残るために期待されるキャラを演じていただけ、といいますね」(女性誌記者)
60歳を越えて丸くなった。昨年7月、腰椎分離症で入院、休養を余儀なくされ、自身を振りかえり、見つめる時間を持てた。今は健康のありがたみを感謝し、元気な限り出演したいと張り切っている。2月6日にはビートたけしをゲストに招き、言いたい放題やる予定だとか。
(塩勢知央)