放送中の深夜ドラマ「フルーツ宅配便」(テレビ東京系)で元AKB48らしからぬ“即チェンジされがちな夜の派遣嬢”を好演している北原里英。
フルーツ各種の源氏名を持つ女性が在籍する、派遣型のオトナのお店が舞台のこのドラマ。北原が演じているのは「レモン」ちゃん。センター分けの三つ編みヘアにメガネをかけ、いつも「カラマーゾフの兄弟」の上巻だけを何度も繰り返し読んでいる、特徴的なダミ声で笑うちょっとコミュ障っぽい地味な女の子だ。初回終盤では、客に呼ばれたレモン(北原)がすぐにチェンジされて戻ってくるシーンがあり、チェンジされることはよくあることだと普通に話す様子に「哀愁が漂っている」「見ていて切なくなった」など、ネット上で評判になった。
「『ビックコミックオリジナル』で連載中の鈴木良雄による同名漫画が原作で、1話ごとに主人公となる派遣嬢が替わるため、北原演じるレモンが主人公の回も用意されていると思われますが、おそらく後半になることでしょう。北原は2018年2月公開の主演映画『サニー/32』で女優としてひと皮剥けたように思います。演じる役に対してがむしゃらに頑張るタイプですが、引き算することで演じるキャラに深みが出ることを身体で知ったのでは。レモンは『フルーツ宅配便』という店の中では、かわいくて人気のある嬢ではありません。レモンは顔を歪めるように笑い、その笑顔は少し不気味でさえあります。人と話す時に相手の目を見ることもできないくせに派遣嬢をしているワケあり女子ですが、実に魅力的なんです」(テレビ誌ライター)
一部の視聴者からは、レモンを演じているのが北原だと知って「もっとベテラン女優が演じているのかと思った」「いい味出しててびっくり」といった驚きの声があがっているようだが、今後ももっと驚かせてくれそうだ。