NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の視聴率が低迷しているが、1月13日のNHK定例放送総局長会見で木田幸紀放送総局長が“テコ入れ策”を語ったことで、いよいよ「のん」の登場かとザワつき始めている。
「いだてん」の平均視聴率は初回こそ15.5%と悪くなかったが、第2話12.0%、第3話13.2%、第4話11.6%、第5話10.2%と落ち続け、ついに第6話では9.9%まで陥落。放送開始序盤の2月のひとケタ台は、大河史上最速という。
この事態を受け木田氏は会見で「ついていけないとか、わかりにくいという意見も確かにいろんな所で聞いている」と現状を認識した上で、補強策として「3月いっぱいまではストックホルム・オリンピックにかかわる(主人公の)金栗四三さんの人生のハイライト。このへんの話をうまく利用して、わかりにくいといったところを、PRとか解説番組とか、いろんな形で補強して前半のヤマ場を楽しんでほしい」と語った。
「『いだてん』は、脚本を担当する宮藤官九郎がヒットさせた朝ドラ『あまちゃん』に出演していた小泉今日子や橋本愛、杉本哲太らがキャスティングされている。そのため当初から、『あまちゃん』主演の、のん(当時は「能年玲奈」名で出演)の出演が期待されていましたが、結局は叶いませんでした」(テレビ誌記者)
そして放送開始後も、のんの待望論がくすぶり続けていた。ところが、木田氏の会見の同日、NHKからビックリの発表が飛び出したのだ。
「3月17日と24日の前後編に分け、BSプレミアムで『あまちゃん』の総集編を再放送するというのです。これにはSNS上はもちろん、業界の間でも、“のんの大河出演へのフラグではないか”との見方が結構ある。前所属事務所との問題がクリアされるかどうかは疑問ですが、“補強”するのであれば、のんの起用が効果的であることは間違いない」(夕刊紙記者)
のんが大河を救うか。
(鈴木十朗)