NHK大河ドラマの「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」が息も絶え絶えの低迷だ。3月31日放送の第13話はシリーズ最低の視聴率8.5%に沈没。第6話から8回連続で視聴率ひとケタ台に留まっている。この惨状にNHKでは大きなテコ入れを図っているというのだが…。
「一部のメディアでは、のんの起用に期待を寄せています。脚本を担当する宮藤官九郎氏とはNHK朝ドラ『あまちゃん』でタッグを組んだ実績があり、相性は十分。大河ドラマの主な視聴者層にも知名度が高く、起爆剤になりえるでしょう。しかもNHKでは3月17日に『あまちゃん』の総集編の前編(後編はピエール瀧被告の出演シーンがあり放送中止)を再放送。これものんの起用に前のめりになっている証拠と噂されています」(テレビ業界関係者)
ただ、のんに関しては、前の所属事務所とのトラブルが解消していないというのが定説。昨年10月には前事務所を訪れて謝罪し、和解交渉を進めるも、その謝罪訪問が写真週刊誌にスクープされたことで前事務所側が態度を硬化。面会の事実を認めたうえで、「あくまで申し入れを受けただけで、何ら解決には至っておりません」として、和解を否定したのである。
そのため、のんの「いだてん」出演は不可能と報じるメディアもあるが、前出のテレビ業界関係者によると、NHK側ではある秘策を練っているというのだ。こう話す。
「のんは前事務所との契約トラブルにより、本名でもある『能年玲奈』での芸能活動はできず、のんを名乗っているのが現状。見方を変えれば『のん』という活動名義は前事務所とのトラブルを暗示しており、同事務所としてはのん名義での大河ドラマ出演は受け入れられません。その一方で3月の『あまちゃん』再放送では能年玲奈名義がそのまま使われ、一部の視聴者をざわつかせていました。そういった状況を踏まえると、のんが『いだてん』に出演するには活動名義を能年玲奈に戻すべき。もちろんその際には前事務所への謝罪は必須で、今度はNHK関係者を伴って、マスコミへのリークがないように万全の注意を払うことになるでしょう」
どうやら大河ドラマに出演するのは「“のん”ではなく“能年玲奈”」ということになりそうだ。
(浦山信一)