女子テニス世界ランキング1位の大坂なおみ選手がサーシャ・バインコーチとコンビ解消して初めてのツアー大会となる2月19日のドバイ選手権シングルスで大乱調。第1シード初戦の2回戦で世界ランキング67位と格下のクリスティナ・ムラデノビッチ選手にあっさり敗退したのだ。
この意外な結果に、世界ランク1位となって初めての試合である以上にバインコーチとのコンビ解消を巡るメンタル面での影響が様々に推測されているが、ドバイ選手権を前に記者会見に応じた大坂選手の様子からもそれはうかがわれた。
会見当日の記者の関心は、当然バインコーチとの関係解消についてだった。世間では金銭問題が原因ではないかとの憶測も流れているが、そのことについては「今まででいちばん傷ついた。コーチたちとは家族よりも一緒にいる。そんなことは絶対にしない」と完全否定。バインコーチについては「感謝している。悪口は言わないわ」と語った。
ただ、契約解消については、1月の全豪オープン中から考えていたと言い「2人のやり取りを見ている人は気づいたかも」と意味深な発言もあった。
大坂選手がバインコーチとの関係解消を自身のツイッターで発表した2月12日の「ひるおび!」(TSB系)に出演した元女子プロテニスプレイヤーの沢松奈生子氏は「東レ パン パシフィックオープンの時はサーシャコーチが自分からコートに入ろうとしている場面があった。大坂選手は呼ばなかった。サーシャコーチは寄り添いたい思いがある一方、大坂選手は独り立ちをしたい思いがあるのでは」と分析。同じく元プロテニスプレイヤーの佐藤直子氏は、バインコーチを一躍有名にした、パリバ・オープンで大坂選手にひざまずいて「何にイライラしてる?」などと語りかけたシーンを回想して「戦っている時に、コーチがひざまずいて同じポーズをしたら選手はムカッとくる。またパフォーマンスしてるんじゃないのと思い始める」とコメントしていた。
2月19日発売の「FLASH」でも、バインコーチの“かまいすぎ”が“かまわれたくない”大坂選手に嫌われたと結論付けているが、そんなやさきの敗退劇に関係解消の真相がますます気になるのだ。