2月18日(日本時間19日)、大坂なおみ選手が「スポーツ界のアカデミー賞」とも呼ばれ、世界のスポーツ界で活躍した個人や団体を表彰する「ローレウス・スポーツ賞」で「年間最優秀成長選手賞」を受賞した。ケガから復帰し五輪連覇を果たした羽生結弦は「年間最優秀復帰選手」にノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃したこの賞での日本人受賞者は史上初。全米オープン、全豪オープンの優勝、そして世界ランク1位という快挙に続いての快挙となった。
サーシャ・バインコーチとコンビ解消の深意が取りざたされるも、本人はいたってマイペースなようで、まさに順風満帆といったところだ。そしてここに至るまでには、本人の努力、チームのバックアップはもちろん、スポンサーの貢献も大きいのだという。
「大坂選手がまだ10歳のジュニア選手だった時代に、お母さんがアメリカからスポンサーになってほしいとラケットメーカーであるヨネックスの米山勉社長(当時)宛に手紙を書き、2008年からローカル契約、2014年に正式に契約しているんです。ヨネックス側は手紙をもらった後に、アメリカのスタッフにジュニアトーナメントを観戦させ、大いに有望だと判断してサポートを決めたそうです」(スポーツライター)
そのヨネックスがすごいのは、選手との「スタンスの取り方」だという。
「大坂なおみ選手の時にも、試合をきちんと観戦して良さを理解してサポートしたように、丁寧で誠意が感じられるんです。テニスを愛する気持ちから、多くのジュニア世代にテニスの楽しさ、おもしろさをわかってほしいというスタンスで、多くのジュニア選手をサポートしています。その結果、ジュニア選手の約3分の1がヨネックスのラケットを使っているのだとか。ジュニア時代から使い慣れたラケットはそう簡単には変えないので、そこから活躍する選手が出てくれば、結果的にヨネックスを使う選手が増えることになる。それでいて、選手に対してスポンサー風を吹かすことなく、一定の距離を保っている点も好感が持てますね」(前出・スポーツライター)
全米後、そして全豪後、ヨネックスの株価が一時的にアップしたという話も。まだまだ大坂選手の快進撃が続きそうなだけに、ヨネックスの株価は今後も要チェックかもしれない。
(伊藤その子)