流行性感冒よりタチの悪い“ウイルス”が猛威を振るっている。「ぺニオク詐欺」に集団感染したタレントたちである。その中の一人、小森純はついにテレビ番組で涙の謝罪をしたが、とても「ミソギが済んだ」とは言えない状況だ。御意見番識者が、居並ぶぺニオク有名人たちに「ミソギの掟」を直言する!
「たくさんの方に、本当にご迷惑をかけて‥‥本当に‥‥申し訳ありませんでした」
2月3日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で、涙ながらに謝罪をしたのはタレントの小森純(27)。
昨年12月、実際には落札できない商品を出品し、入札者から手数料をダマし取るインターネットサイト「ペニーオークション」の実態が表面化した。数多くの芸能人がブログ上で実際に商品を落札したかのような虚偽の記載をしていたことが発覚。芸能人ブログの悪質なステマ(宣伝と気づかれないように隠れて宣伝をする)が「詐欺の“共犯”ではないか」と社会問題となった。
冒頭の謝罪は、そんな「ぺニオク有名人」の一人である小森が番組生出演した際のセリフだが、このおざなりな謝罪に牙を剥いたのが、番組レギュラーの西川史子(41)だった。
「今日、こうやってテレビに出てくる神経が理解できない! 罪を軽く考えている。心根の問題だし、(芸能活動も)自粛するべき。詐欺の片棒を担ぐような人と話もしたくないし、顔も見たくない!」
と、バッサリ断罪したのだ。
これに対し、「ブログ閉鎖がケジメだと思っていた」と答えた小森は、発覚当初は簡単な幕引きを狙っていたが、1月30日付の東京スポーツに「レギュラー番組の消滅」と「芸能界追放危機」とまで報じられたことで、番組に緊急出演したと明かしたのだ。
この発言に対し、他の共演者たちも追い打ちをかける。まずはデーブ・スペクター氏が、
「ブログを閉鎖するのではもの足りない。そもそもペニオクの予備知識は持っていなかったのか」
と、危機管理意識のなさを追及すると小森は、
「私も事務所も確認していなかった。もっと早く謝罪すべきだったと思っています」
と全面降伏。さらに、弁護士の八代英輝氏(48)も、
「実際に被害が出ていることをどう考えているのか。泣いている姿に違和感を感じる人もいる」
と一喝し、番組はまさに「公開処刑」の場と化したのだった。
また、この問題では小森以外にも、ほしのあき(35)、熊田曜子(30)、菜々緒(24)、松金ようこ(30)などのグラビアタレント、さらには俳優の永井大(34)、お笑いコンビのピース綾部(35)などが関与していたことが明らかになっている。これについては、同じく出演者のテリー伊藤氏も番組でこう話していたものだ。
「この事件が発覚したのは去年のこと。ほしのや熊田もちゃんと会見していない。ほとぼりが冷めるのを待つのではなく、堂々と(会見)すればよかった」
今回の生番組での「お白洲裁判」を、芸能評論家の三杉武氏はこう見る。
「泣いて謝る小森に対し、西川が『そこまで言わなくても』というぐらい糾弾していたが、決して言いすぎには聞こえなかった。該当タレントたちが被害者意識を持ったまま雲隠れし、なかったことで済まそうとしたことが問題を大きくしている」