歌手の山本譲二が2月28日に放送された「バイキング」(フジテレビ系)に出演。前日夜に保釈された俳優の新井浩文被告に対してのコメントが、偏見に満ちていて差別的であったとネット上で物議を醸している。
派遣型マッサージ店の女性従業員への性的暴行で2月1日に逮捕され、21日に起訴された新井被告。保釈請求が東京地裁に認められ、27日の夜に関係者が運転する車で警視庁を後にした新井被告が後部座席でうつむく姿は印象的だった。
「ところが、山本は『申し訳ないけど新井被告を知らない』と前置きしたうえで『何かやりそうな顔してんだよね』と語ってスタジオをドン引きさせたんです」(芸能ライター)
これにはさすがにMCの坂上忍も苦笑い。
「時にはMCという立場ながら暴走気味にコメントすることも多い坂上もさすがに、真っ青でしたからね。『人相的にはほんと悪役とかアクの強い役が合うんですけど』と、フォローする側に回らざるを得ないほど。するとさらに、山本は『だからすごくこの写真が似合っているんだね』と後部座席でうなだれる新井被告の写真についても言及。これに坂上も『結果的にそういうふうに取られちゃう場合もあると思う』と切り返すのが精一杯でした」(前出・芸能ライター)
ネット上でも「さすがに顔の印象だけで何かやりそうって決めつけるのはコメンテーター失格だろ」「新井被告のやったことは許さないけど、顔は関係ないだろ」と、山本の暴言に眉をひそめる意見が多数を占めている。
ところが、山本の暴言はこれだけでは終わらなかった。
「美術モデルの女性が京都造形芸術大学の講義で性的ハラスメントを受けたと主張した件についても、山本は、その現場が、一糸まとわぬ姿で人前で立ったり寝転んだりする場面であることを確認したうえで、『どうしてそういう職業を選んだのかオレはわからない』と、唐突に職業差別的なコメントを始めたんです。坂上は『美術モデルも立派な仕事です』と、またもフォローしましたが、山本は手でお金のサインを作りながら『これがいいのかな?』と暴走を続けたんです」(前出・芸能誌ライター)
この点でもネットは山本を批判する風向きに。「職業差別意識がひどすぎる」「これは謝罪させたほうがよいのでは?」「発言したらどんな反応されるのか。想像できなくなってるのかな?老害としか言い様がない」などの意見があがっている。
「山本は、自分が差別的な発言をしているという自覚も乏しそうですし、差別発言をすることが悪いと思ってないフシが見受けられますね。芸能人に限らず政治家や著名人のこうした失言や暴言がこれほど問題視されている今の時代に、これだけ平然と前時代的な暴言連発では、テレビに出続けるのは危険かもしれません」(ITライター)
山本譲二もすでに大御所と言われるようなポジション。誰も彼に対して忠告できる人がいないのだとしたら、山本自身にとっても不幸なことなのかもしれない。
(石見剣)