●ゲスト:純烈(じゅんれつ) リーダー&コーラス・酒井一圭、コーラス・後上翔太、リードボーカル・白川裕二郎、コーラス・小田井涼平。2007年、酒井の呼びかけで「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズ出身の俳優たちを中心に結成、注目を集める。10年、シングル「涙の銀座線」でメジャーデビュー。その後、キャバレーや健康センター、スーパー銭湯などを拠点に地道な活動を続け、“スーパー銭湯アイドル”として、さらに知名度を上げていく。昨年、「第69回NHK紅白歌合戦」に初出場し、当初から掲げていた目標「夢は紅白! 親孝行!」を達成。最新アルバムは「純烈ベスト vol.2 2015-2018」。5月15日(水)から全国ツアー「純烈コンサート2019~AYUMI~」もスタートする予定。
「夢は紅白! 親孝行!」をキャッチフレーズに健康ランドやスーパー銭湯での地道な営業を重ね、昨年末、ついに夢をかなえたムード歌謡グループ・純烈。人気絶頂の中、突然起こったメンバー・友井雄亮脱退のアクシデントを乗り越えた4人が、恩人・天才テリーと熱く語り合った!
テリー 今や、歌謡界に大きな話題を振りまくグループだね。
酒井 はい、そうなってしまいましたね(苦笑)。
テリー 俺が純烈と最初に会ったのは、確か‥‥。
後上 2011年ですね。その後、テリーさんのラジオや「スッキリ」でも取り上げていただいて。
小田井 デビューしたあと、なかなかブレイクのきっかけを作れなくて自信が揺らぎ始めた時に、テリーさんと初めてお会いして「“仮面ライダーがムード歌謡を歌っている”って聞いて来たんだよ、おもしろいじゃん!」って言ってもらったのが、すごく印象に残っているんです。
テリー そうそう、キャバレー「ハリウッド」でね。そりゃそうだよ、ヒーロー番組の役者たちが集まってムード歌謡グループを結成するなんていう手があるのか、と思って驚いたんだ。これを考えたのはリーダー?
酒井 そうです。映画の撮影中に骨折で入院した時、夢に何度も前川清さんが出てきたのを何かのお告げと思って「クールファイブみたいなグループを作って、内山田洋さんになろう!」と決心したんです。
テリー あれれ、前川さんじゃなくて?
酒井 僕の歌ではダメですから(笑)。そこで退院後に、まず歌がうまい「スーパー戦隊」シリーズの1年後輩だった白川を誘って。
白川 もっとも、誘われた時はムード歌謡を全然知らなかったので、いろいろ調べるところから始めたんですが(笑)。
小田井 僕は年齢的に、ムード歌謡がギリギリわかる世代でしたから、当時のメンバーの中ではいちばん違和感なく受け入れられたと思います。
テリー 後上さんは年齢も若いし、東京理科大まで行ってるじゃない。「こんなオジサンたちについていって大丈夫かな」なんて思わなかったの。
小田井 絶対、そう思っていたよね(と、後上のほうを見る)。
後上 いやー、正直、迷いもありましたが、「紅白(歌合戦)に出よう!」なんてウルトラポジティブな話を聞かされてしまったので‥‥(笑)。
テリー それ、完全に詐欺師の言葉じゃん。
酒井 でも、それで大学を辞めちゃったんだものね。
白川 いやいや、辞めさせたんでしょう?(一同笑)
後上 結果的には、11年かけて実現したからよかったですけど、リーダーは「俺の中では、もう最初から決まっていたんだよ」って(笑)。
テリー いや、自己暗示は大事だよ。最初のレコード会社との契約が打ち切られたあと、スーパー銭湯や健康ランド、キャバレーでの地道な営業を続けている中で、酒井さん自身の迷いはなかったの。
酒井 自分としては、むしろエンターテインメントの底流が知りたくて、芸能界のドサ回りがやりたくてしょうがなかったんですよ。
テリー ハハハ、どこまでもポジティブだなァ。