テクノユニット「電気グルーヴ」のピエール瀧容疑者の薬物逮捕による「芸能界の激震」が収まらない。
ここで注目すべきは、ピエールが使用していた薬物の種類である。同種の薬物逮捕は、1990年の勝新太郎(所持)や、2010年の田代まさし(共同所持)、記憶に新しいところでは、15年に所持・使用で逮捕された高部あいがいるが、他の薬物に比べてごく少数だ。
「瀧容疑者が使用していたとみられる薬物は、強い多幸感が得られるものの効果の持続時間が短く、しかも抜けがよいため、身体的な依存性は比較的低いのが特徴です。そのぶん、精神的な依存性と常用性が高いものの、コントロールしながらバレずにいる人も多いのが現実なんです」(薬物に詳しいフリーライター)
価格が高く、特に海外では不良セレブ愛用のパーティードラッグとして使用するような性質のものとも言われている。
「日本ではここへ来て押収量が増えていますが、それでもまだ流通量は少なく、他の薬物に比べると確かなルートを持っていないと入手が難しい。瀧容疑者本人が、直接ディーラーと渡りをつけていたことはさすがにないかもしれませんが、常用していたとなると、かなりヤバい人脈の中に身を置いていた可能性が高いのでは。今回、逮捕に踏み切った厚生省の捜査当局、俗に言う『マトリ』も、そのあたりを徹底的にたどると思われます」(前出・フリーライター)
伝えられるところでは、ふだんの瀧容疑者は、薬物を使用しているなどとは、見た目にはまったくわからなかったという。これまでバレなかったため、自分ではうまくコントロールできていると思っていたのかもしれない。多忙な仕事からのストレスが原因ではとの説もあるが、情状酌量の余地はない。
(露口正義)