ミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者が、法律違反の薬物を使用したとして厚生省の捜査当局、通称「マトリ」に逮捕された。
マトリは、今回の逮捕に向けて半年以上にわたり瀧を内偵捜査。3月12日の夕方に東京・世田谷区の瀧容疑者の家宅捜索を行い、瀧容疑者に任意同行を求め、尿検査で薬物の陽性反応が出たため逮捕した。また、瀧容疑者の自宅から薬物の吸引時に使用していたと思われるストロー状に丸められた韓国のウォン紙幣を押収したことも明らかになっている。
薬物事情に詳しいライターはこう語る。
「逮捕容疑となった薬物は、海外ではセレブが使用する薬物として知られていて高価な反面、その成分は2日ほどで体内から排出されてしまう。そうした背景もあり、マトリもかなり慎重に内偵を進め、ここぞというタイミングで家宅捜査に踏み切ったのでしょう」
一部では今回の逮捕で瀧容疑者は30億円近い違約金や損害賠償請求を求められるという報道もあるが、別の波紋も広げそうだ。
「日本では今年天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位、新元号への切り替わりがあり、来年には東京五輪の開催も控えていますからね。治安維持の観点から今後も法律違反の薬物の取り締まりは強化されるでしょう」(前出・ライター)
今後、こうした捜査は、ますます加速する様相で、近く芸能界から新たな逮捕者が出る可能性は極めて高そうだ。
(しおさわ かつつね)