グラドルたちの職場は、“地下”を含めた、今や星の数ほど存在するアイドルグループに奪われたと言ってもいいだろう。ライブパフォーマンスが本職の彼女たちが見せる水着ショットなどは鮮烈で、ファンが飛びつくのも無理はない。
極論すれば、アイドルグループメンバーたちが、グラドルたちを枕営業に追い込んだ面があるとも言えるわけだ。が、それでは、そのアイドルグループメンバーたちにそうした闇はないのか。
「売れているトップの数人以外は、正直、グラドルと大差ありませんね」
こともなげにこう話すのは、かつて某グループに在籍したという現役の女性タレントである。
「先日は、某ドラッグストアチェーンの社長など、金持ちのオジさん10数人との合コンがあったと聞きました。社長のバッグには札束がいっぱい入っていて、とりあえず乾杯したら、それだけで全員に5万円ずつが配られたそうで大盛り上がり。そういう相手を見つけると、パパにしようと彼女たちの間で猛アピール合戦が繰り広げられます。本当に乱れていますよ」
つまり、彼女たちも、お金がないのである。
「グラドルであれば夜の飲食店などでバイトもできますが、グループに属していると新曲の歌や振り付けを覚えなければならないし、公演もあるためバイトができない。だから、札束が飛び交う合コンでの必死さは、売れないグラドル以上のものがあります。なので、当たり前のようにお持ち帰りされていますよ。その時の笑顔の振りまき方は握手会の時の10倍。笑っちゃいますよね」(前出・女性タレント)
そんな、落ち目の領域に入ったり、底辺でくすぶっているアイドルメンバーたちにも売れないグラドルと同様、過激な艶系DVD関係者が近づいてくるという。
「実際、すでに10人近くがそちらに転身を果たしていますからね。彼女たちへの口説き文句は、『今の君なら艶系女優界の“センター”に立てる』だそうです」(芸能プロ関係者)
そう考えると、あのグループもこのグループも、艶系女優を生み出す“装置”に見えてくるのだ。
(露口正義)=写真はイメージ=