ここ数年のグラビア雑誌の低迷と淘汰で、苦しい活動状況が続いているグラドルたち。彼女たちが、仕事を得るために業界の“実力者”に肉体を献上するしかない状況に追い込まれる場合があることは、よく知られたことだ。
デビュー8年目になる26歳のグラドル・E美(仮名)はこう話す。
「事務所の社長やマネジャーに、芸能界で力を持った人との会食の席に呼ばれるんですが、しばらくするとその人と2人きりにさせられるというのが、よくあるパターン。『あとはお前に任せる』ということで、事務所から翌日『昨日、あれからどうした?』ってLINEが来る。うちの事務所は人気の子が何人かいる中堅どころですが、会社ぐるみでこうした営業スタイルが当たり前になっています」
もちろん、そこで一夜をともにすれば何らかの仕事にありつける、あるいは十数万円のお小遣いがもらえるわけだが、それでも芸能界での厳しい現実は変わらない。
「雑誌の撮り下ろしなんて、今の時代は本当に減ってしまっているし、あってもギャラは信じられないほど激安。写真集なんて出せるはずもなく、最大の実績になるイメージDVDも、私たちのクラスだと1本5万円と決まっています。それでイベントや取材対応まで含まれるわけですから、実はファン相手の撮影会のほうがずっと割がいいんです。実力者との会食の“その後”は、売れない女の子のほとんどが条件次第でのんでいると思います」(E美)
次回は、そんなグラドルたちの“ギャラ飲み”最新事情に迫る。
(露口正義)=写真はイメージ=