芸能界の歴史とは、ある意味、枕営業の歴史とも言えるのかもしれない。
「昭和の時代には、有名な作詞家や作曲家に曲を作ってもらえるかが、歌手としての成否を大きく分ける最重要ポイントでした。そのために所属事務所やレコード会社は、『今度うちからデビューさせようと思っている子です。何卒よろしくお願いします』と、大物作曲家などに、まず若い肉体を差し出すのが当たり前だったんです」(芸能プロ幹部)
例えば、1970年代に国民的歌手として人気を博したA。
「デビューから約2年半、Aの曲のほとんどに携わっていた作曲家Xとの爛れた関係は、当時の音楽業界では“公然の秘密”でした。Xは女優で歌手のYと結婚していましたが、XはAをとりわけ可愛がり、新曲ができると自宅でレッスンをつけてやるのが恒例となっていたんです。ところがある日、外出先で忘れ物を思い出して家に戻ったYが見たのは、ピアノの前で絡み合うXとAの姿だった。これが、XとYの離婚の原因だったと言われています」(レコード会社関係者)
平成になってからは、女優Bにも、そんな疑惑が多く囁かれた。
「Bが母親に、妻子ある人気歌舞伎役者や大物芸人の部屋に行っておいでと、肉体献上で関係性を深めてこいと指示されていたことは有名な話。また、元祖フェロモンクイーンのCは、大物司会者Zと関係を持つことで、人気タレントへの道筋をつけてもらったといわれています。彼女の場合、Zのみならず関西の実業家に取り入り、東京進出にあたり1億円とも言われるプロモーション費用を持たされ、大手プロに預けられたことでブレイクをつかんだとの話もありますね」(前出・芸能プロ幹部)
女性芸能人がビッグになる裏には、それなりの闇が隠されているパターンが多いのだ。
(露口正義)