芸能

炎上対談!笑福亭鶴光×三遊亭小遊三「噺家ウラ裏バナシ」(1)噺家が口説くんは身近な女ばかりや

 毎度おなじみの笑福亭鶴光時事マン談特別編。今回は新元号「令和」のスタートを記念し、「笑点」でおなじみ、三遊亭小遊三師匠をお迎えし、じっくり語り尽くします。令和時代の落語界はどーなっていくんや!?

鶴光 令和とかけて大酒飲みと解く。そのココロはヘイセイがなくなります。

小遊三 令和とかけて銀河鉄道と解く。そのココロは果てしなく続くでしょう。

鶴光 ちゅうことで、改元直後の6月に春風亭昇太さんが落語芸術協会会長になるわけやけど、まずは小遊三会長代行の感想から。

小遊三 向き不向きがあって、私みたいないいかげんな人間は協会運営には関わらないほうがいいんです。

鶴光 昇太さん、女優・吉田羊とは、どないなってますんや。

小遊三 彼女、「50歳で独身だったら、昇太さんがもらってくれる」と言ってました。そろそろですね。

鶴光 弟子に「昇羊」ちゅう名をつけたぐらいやから、未練があるんやないの。

小遊三 結婚したら会長夫人。芸協は万々歳ですよ。

鶴光 昨年秋のドラマ「昭和元禄落語心中」(NHK)の影響なのか、若いお姉ちゃんが寄席に来とりまんな。何年かに1回、こういうことがあるんやね。

小遊三 毎週土曜に新宿末廣亭で二つ目が火花を散らす「深夜寄席」にも女性の姿が目立ちますね。

鶴光 「落語心中」で山崎育三郎ちゅうイケメンが助六という噺家に扮して、エライ人気やった。ほいで、「助六出演」と書いてあった日に若い女の子たちが見に来たんやね。ほんなら、おじいちゃんが出てきて踊り出したんで、「違うッ!」て叫んだんやて(笑)。雷門助六師匠や。

小遊三 二つ目のユニット「成金」も、小規模な公演で腕を磨き、SNSで新たなファンを開拓してる。寄席に新しい客を連れてくるのは若い噺家ですよ。

鶴光 そもそも噺家ってモテるんやろか。若手のお笑い芸人は女優や女子アナとデキてまうんやけど、いつの間にか差ができてしもうた。春風亭小朝さんと結婚した当時の泰葉は、一応アイドルと呼ばれとった(笑)。あとは古今亭菊之丞がNHKの藤井彩子アナと再婚、桂歌丸さん門下の桂枝太郎が元山口放送の大河原あゆみアナと結婚したぐらい。他はだいたい三味線弾くお囃子さん、寄席のもぎり、女の噺家か漫才師。

小遊三 身近なところで間に合わせてる(笑)。

鶴光 大阪から東京に来て、一番迷惑をかけたのが小遊三さんなんですよ。当時、出囃子が「春はうれしや」で、まったく同じ。スッと替えてくれた度量の広さに感服しました。

小遊三 映画「腰抜け二挺拳銃」の主題歌「ボタンとリボン」に替えてよかったですよ。ダイナ・ショアの「バッテンボー」と聞こえる歌です。

鶴光 「笑点」に出て、もう40年近いね。

小遊三 1983年10月からレギュラー。面白い人たちばかりです。酒飲んで笑い上戸とか泣き上戸とかあるけど、林家こん平師匠の場合は「テレビ局にカネ使わせたい上戸」。地方に公開収録に行くと、前夜、フルコース食べて、2次会後にホテルに帰って、高級ブランデーのレミーマルタンに輪切りレモンを乗せて砂糖を盛った「ニコラシカ」スタイルでドバドバ。何本も空いちゃう。

笑福亭鶴光(しょうふくていつるこ)1948年1月18日、大阪市出身。67年、上方落語の六代目笑福亭松鶴に入門。74年からニッポン放送「オールナイトニッポン」などのパーソナリティとして絶大な人気を誇る。東京を拠点に上方落語の発展に尽くしている。J:COM Jテレにて隔週土曜「オールナイトニッポン.TV@J:COM」、J:COMチャンネル関西エリアにて毎週土曜「ジモト満載えぇ街でおま!」に出演中。「4月28日、お江戸日本橋亭。独演会『鶴光の会その九』。初めて『一人酒盛』をやります。酒呑みの地を生かした我が松鶴師匠の十八番。やるのに50年かかりました」

三遊亭小遊三(さんゆうていこゆうざ)1947年3月2日生まれ、山梨県大月市出身。66年、山梨県卓球選手権優勝。明大経営学部在学中の68年に三遊亭遊三に仮入門。卒業と同時に三遊亭遊吉として前座、73年に二つ目に昇進し、小遊三を名乗る。83年真打ち昇進。同年から「笑点」レギュラー。80年(芸協五人衆)と01年(小遊三特選三夜)に芸術祭優秀賞受賞。落語芸術協会会長代行兼副会長。らくご卓球クラブヘッドコーチ。著書に「宗匠小遊三の全日本ダジャレ芸術協会」など。「福山雅治さん主演の『集団左遷!!』(TBS系)からお呼びがかかって、ホンのちょっとのシーンに出演。セリフも『まあ、探してはみますけど、そんなひろい物件、あるかな』の一言。4月28日に放送予定です」

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