4月25日、日本スケート連盟が強化選手を発表した。その中にフィギュアスケート女子シングルの本田真凜選手の名前がなかったことが、大きな話題を呼んでいる。
「本田選手は、2015‐2016シーズンの世界ジュニア選手権で優勝をするなど、早くから注目を集める選手でした。表現力に定評があり、2017‐2018シーズンにシニアデビューすると、デビュー戦であるチャンレジシリーズの大会で優勝もしています。GPシリーズでは表彰台に届きませんでしたが、ポスト浅田真央として話題に。本人も平昌五輪を目指して頑張っていたのですが、成績が伸びず、昨シーズンからは師事していた濱田美栄コーチのもとを離れてアメリカのラファエル・アルトゥニアンコーチのもとへ拠点を移しました。しかし、ジャンプの立て直しを図っている最中ということもあってうまくまとまらず、全日本選手権では15位。今回の強化選手外ということになってしまったのでしょう」(スポーツライター)
本田選手といえば、いくつもの大手企業とのスポンサー契約でも知られているが、強化選手を外されたことは契約に影響しないのだろうか。
「本田選手は実績より人気が先行し、その人気にスポンサーがついたことは否めません。強化選手から外されると、多くの視聴者に注目されるGPシリーズなどに出ることが難しくなってきますから、スポンサーにとっても想定外ではないでしょうか。しかし、本田選手はそんな大人の事情を気にすることなく、再起に向けて力をつけていってほしいですね」(前出・スポーツライター)
ソチ五輪で入賞を飾った鈴木明子も本格的な活躍は、一度強化選手の指定を解除され、再度強化選手に選ばれてから。本田選手の場合は、アルトゥニアンコーチが、まだ30%くらいの潜在能力しか使っていないと評しており、まだまだ大きく花開く可能性は十分にあるだろう。今回、強化選手から外れたことで、かえって海外で落ち着いて練習でき、真摯にスケートに向き合うことができるのではないだろうか。
(芝公子)