ローカル路線バス乗り継ぎの旅の名コンビ・太川陽介と蛭子能収がふたたびコンビを組み、鳴り物入りでスタートした「太川蛭子の旅バラ」(テレビ東京系)だが、期待していたほど視聴率が稼げずに苦しんでいる。初回の視聴率が6.0%、第2回は3.2%。バス旅の頃は2ケタを記録していたことを考えると、危機的な状況と言っていいだろう。テレ東は起死回生の一手として、5月16日の放送回でローカル路線バス乗り継ぎの旅を太川と蛭子のコンビで行うという。2人の復活は2年4カ月ぶりとなる。
だが、去る5月9日の放送では「禁断」とも言える策を繰り出していた。なんと蛭子にギャンブルを行わせ、その様子を放送したのだ。
この回の放送は「ローカル鉄道寄り道旅」。ローカル路線の駅で名所・名物を探し、発見できれば旅の資金を得るというルール。2人は埼玉の秩父駅から群馬の赤城駅を目指して旅を行った。その道中、資金が足りなくなった一行は競艇、つまりギャンブルで資金を増やそうとしたのだ。
「よく知られているように蛭子は大のギャンブル好きです。競艇もよくやっています。そこで沿線ぞいの『ボートレース桐生』を訪れ、競艇で資金を増やそうとしたんです。蛭子が予想する場面は旅番組とは思えないものでした。これは話題にはなると思いますが、はたしてこうなると旅番組としていかがなものかと。視聴率のために禁断の一手に手を出したと指摘するファンもいます」(テレビ誌ライター)
かつて、ローカル路線バス乗り継ぎの旅第7弾で、蛭子が道中、パチンコに興じたことがあった。パチンコをしていたせいでバスに乗り遅れ、それが致命的なミスとなってこの旅は失敗に終わっている。以降、ギャンブルは禁止。蛭子がやりたいと言い出しても、太川が第7弾の失敗を持ち出してたしなめ、やらないできていた。旅のルールが違うとはいえ、その禁を破っての行動に驚きの声が上がっているというわけだ。しかも、今回の蛭子のギャンブル挑戦はたまたまではなく、番組サイドが狙ってやった「仕込み」ではないかという疑惑まで持ち上がっている。
「今回のゲストの1人が優木まおみ。彼女はデビュー間もなくの頃、競艇のイメージガールを務めています。競艇に詳しく、番組では蛭子と一緒になって積極的に競艇に挑んでいました。彼女をゲストに配し、ボートレース桐生がある東武桐生線をルートにすれば、蛭子は競艇をすると番組サイドは予想したのではないでしょうか。ヤラセとまではいきませんが、仕込みにはなるでしょう。バス旅はこれまでガチンコであることを売りにしてきましたが、もし今回の競艇が仕込みだとしたら残念ですね」(前出・テレビ誌ライター)
旅番組とは思えないギャンブルシーンを放送した「旅バラ」。今後の放送に注目が集まっている。