福山雅治が、閉店の決まっている銀行支店の支店長を演じるドラマ「集団左遷!!」(TBS系)がピンチだ。5月19日に放送された第5話では、前回から微減の視聴率9.0%という結果に。第1話でマークした13.8%が「貯金」となり、シリーズ平均視聴率は10.2%とぎりぎり二ケタ台を維持しているが、この調子が続くと一ケタ落ちの恐れは高い。
その「集団左遷!!」では主演・福山の“顔芸”が話題になっており、一部の視聴者を楽しませているものの、銀行員という役柄については「ミスキャスト」との指摘もあり、先行きに予断を許さない状況だ。そんな福山にとって、ここからの展開が正念場になってくるという。テレビ誌のライターがささやく。
「福山は本作が3年ぶりのドラマですが、前回主演を務めた月9ドラマの『ラヴソング』(フジテレビ系)はシリーズ平均視聴率が8.4%と低迷し、当時の月9ワースト記録を更新。俳優としてのキャリアに泥を塗る結果となりました。しかも『ラヴソング』の第6話と7話では月9史上の最低記録(当時)となる視聴率6.8%まで落ちこんでいた有様。それゆえ『集団左遷!!』でも鬼門の第6話が危ぶまれているのです。ただ、ここで視聴率をV字回復できれば“低視聴率男”のレッテルから逃れることもできるかもしれません」
まさに上がれば天国、下がれば地獄といったところか。そんな瀬戸際にある福山だが、前作の「ラヴソング」に比べると本作には有利な点があるという。テレビ誌ライターが続ける。
「その『ラヴソング』は福山の主演作だったものの、実際には新人シンガーソングライターの藤原さくらをヒロイン役で売り出すための一大プロジェクトだったと言われています。しかし演技未経験の藤原に月9のヒロインはあまりの重責で、これぞ真のミスキャスト。しかも三番手だった演技巧者の菅田将暉を効果的に使いこなすこともできていませんでした。それに対して『集団左遷!!』では副支店長役に香川照之、部下に神木隆之介と演技派を配し、福山をしっかりとサポート。ヒロイン的存在の中村アンも安心して観ていられますし、『ラヴソング』のようなストーリー崩壊の恐れはないはずです」
もはや「集団左遷!!」は福山の主演ドラマではなく、香川や神木を含めた群像劇として楽しむのが正解なのかもしれない。
(金田麻有)