人気局アナの相次ぐフリー転身で「女子アナの勢力地図」が塗り替えられつつある。中でも「報ステ」の元キャスター小川彩佳の「NEWS23」への移籍は、古巣への当てつけだと、局を巻き込む騒動にまでなっているという。さらには、これまで清純派を標榜してきたアナウンサーに次々とある変化が…「新フリー美女アナ四天王」によるテレビ局ジャックの実態をいち早くお届けしよう。
目下、テレビ業界で最も注目されているのが、テレビ朝日で「報道ステーション」のサブキャスターを務めていた小川彩佳(34)の“電撃移籍”だ。4月5日付で寿退社したかと思いきや、5月7日に正式に「報ステ」の裏番組であるTBS「NEWS23」のメインキャスター就任が発表されたばかり。まさに「仁義なきニュース戦争」を体現しているのだ。
放送担当記者が明かす。
「小川は2011年から7年半、『報ステ』に出演していましたが、16年3月に古舘伊知郎(64)がメインキャスターを降り、富川悠太アナ(42)に代わってからというもの、富川アナとの不仲説が一部報道で報じられていました。富川アナから、『インタビューが下手』とダメ出しをされ、番組後の反省会でもネチネチ説教される。二の腕を触られ『プニプニだね』とセクハラまがいのこともされるなど、真面目な性格の小川はずっと腹に据えかねていたのです」
しかも昨年10月からは、徳永有美(43)に追われるかのようにAbemaTVに「人事異動」したことで、退社を決意。テレ朝関係者も追認する形で、
「小川は明らかに望まない異動にキレたのでしょう。富川アナとの不協和音に続いて、テレ朝への不信感が退社の理由です。テレ朝としては、将来的なキャスター候補として完全に栄転させるつもりでAbemaTVへ異動を命じました。赤字続き、視聴者が少ないと話題のAbemaTVですが、テレ朝はウェブ事業に力を入れているうえに、現場からも本当にやりたいことができるからと、実はAbemaTVに“異動希望”を出す社員も多い。ところが古巣の報道局の同僚には、『このままでいいのか』と不満を漏らしていた」
結果的に、有働由美子(50)の争奪戦に敗れたTBSが小川に打診したところ、トントン拍子に話が進んだという。
「テレ朝としては慰留を試みたが、翻意する考えがゼロ。退社報道とともに、結婚の予定も報じられたが、それは円満退社をアピールしたいテレ朝の思惑もあり、小川本人としては、すぐに結婚する予定はなかった。寿退社情報が独り歩きしたのです」(テレ朝関係者)
突然の小川獲得で意気揚々なのが、TBSの報道幹部だ。TBS関係者が明かす。
「現在の夜のニュース番組は、フジテレビの「News Live α」の三田友梨佳アナ(32)や日本テレビの『news zero』の有働など、女性キャスターがコメントを積極的に発信するのが主流。ところが小川はあくまでニュース読みに徹して、基本的なコメントは元朝日新聞の星浩氏が担当する戦略。一部では、『モナリザ作戦』と呼ばれていますが、あえてニュースを読んだあとの表情や美しい微笑で視聴者のハートをつかもうとしている。最近のニュースはテロップやコメンテーターの氾濫などでうるさくなっており、その反動で王道の番組作りをしたいという考えに小川も共感した」
さらに、わずか半年ながら「Abema Prime」でのキャスター経験で、今後は「露出路線」も解禁される雲行きだ。女子アナウオッチャーが言う。
「彼女自身、『Abema Prime』のバラエティー路線には最後までなじめなかった。でも、想定した視聴者層が30~40代の女性だっただけに、ガーリーで色も派手で露出も多く、ファッションにも開眼。私服のコーディネートもかなり女性的になったと評判でした。現在3%台と視聴率低迷でリニューアルする『23』ですが、すぐに数字が上がらない場合は一肌脱いでもらって清楚な色香をアピールしてもらうしかない」
小川にとってリベンジの相手は、古巣テレビ朝日だけに限らない。広告代理店関係者によれば、
「小川は17年2月に嵐の櫻井翔(37)との熱愛が報じられました。しかし、櫻井とは破局し、テレ朝退社とともに“オトナの事情”で結婚も発表せざるをえなくなった。まさに今回のTBSの出演はプライベートも含めて翻弄されたリベンジにほかならない。ちなみに、結婚相手は櫻井の前につきあっていた1歳上の大手広告代理店に勤める元カレだという話です」
これまで媚びることなく報道畑で活躍してきた小川の真価が問われようとしている。