女優の常盤貴子、松雪泰子、北川景子、永野芽郁、本田翼、男性の俳優では椎名桔平、山田孝之、山崎賢人らが所属する大手芸能事務所「スターダストプロモーション」が、創立40周年を記念したオーディション企画「第1回スター☆オーディション」を開催することを発表した。
同オーディションの開催は、各スポーツ紙の紙面や民放テレビ局の情報番組などでも大々的に報じられたが、他の芸能事務所のマネージャーは語る。
「ホリプロさんの『ホリプロスカウトキャラバン』やオスカープロモーションさんの『全日本国民的美少女コンテスト』など、大手芸能事務所主催のオーディションは一般的な注目度も高いですからね。数多くの人気女優、人気俳優が所属する『スターダスト』さんの周年記念イベントでもあるし、各メディアが注目するのも当然でしょう」
それは、もっともなことではあるが、一方でこんな声も聞こえてくるのである。
「実際にオーディションが開催された後に、その模様を情報として伝えることはよくありますが、オーディションの開催自体を番組で告知するケースは実は極めてマレですね。今回のオーディションの告知に関しては、事務所のスタッフがかなり力を入れていました。もちろん、会社の40周年の記念企画というのもあるのですが、実は別の理由もあるようなんです」(民放テレビ局の情報番組スタッフ)
何やら意味深である。この情報番組スタッフが苦笑まじりに続ける。
「最近では事務所の看板俳優の一人である、山田孝之が俳優意外の実業家的ともいえる活動をしたり、柴咲コウにいたっては16年に、自分で会社を立ち上げている。独立とはいかないまでも、事務所とは距離を置いているかのように見える動きに、新戦力となる若手をどんどん発掘していかなければいけないという危機感が会社にあるような気がしますよ。実際、ふだんは問い合わせがあって動くタイプに思える、事務所のスタッフが、上層部にハッパをかけられたのか、懇意の各メディアに総動員をかけて、とにかくはりきって自社オーディションの告知に力を入れたといいます」
順風満帆に見える大手事務所でも内実は様々な「課題」を抱えているようだ。
(しおさわ かつつね)