大手芸能事務所のスターダストプロモーションが開催した「第1回スター☆オーディション」の最終選考会が、9月16日に都内で行われ、福井県出身の中学2年、酒井大地くんと神奈川県出身の小学6年、渡辺心結さんが初代グランプリに輝いた。
酒井くんは小学1年からソフトテニスに打ち込み、小学5年時には地元の福井県大会で優勝。一方、渡辺さんは、小学3~5年まで経験した軟式野球で4番・ピッチャーを務めたという。
まだ“原石”の2人だが、どちらもスポーツ経験者という点が共通しており、これについては偶然ではないという見方もある。
「実は最近の若手俳優には、アスリート系が多いんです。スターダストでも、横浜流星が中学時代、極真空手の世界チャンピオン。山崎賢人は小学2年から中学卒業までサッカーのクラブチームに所属し、中学時代はエースナンバー10番を背負っていましたからね」(芸能記者)
スターダスト以外でも、竹内涼真は高校時代、サッカーの東京ヴェルディユースに所属し、工藤阿須加は高校時代にテニスで千葉県ベスト4で、プロを目指す腕前だったとか。吉沢亮は剣道二段で、中学時代には関東大会で優秀選手に選ばれこともあるという。
「広瀬アリス、すずの姉妹や土屋太鳳、清野菜名など、女優でもスポーツ万能タイプが増えていますが、男優も、すでに“顔が良ければいい”という時代は終わっているとも言えます。限られた枠を競い合う中で、アクションやスポーツものの作品もOKという意味を含め、運動神経がある俳優は舞い込んでくる仕事の幅が広い。つまり事務所側は、演技力や表現力は後回しにしてでも、とにかく即戦力が欲しい傾向にあるとも言えます」(前出・芸能記者)
今回選ばれた2人も、そうした大人の世界で生き抜いてほしいものだ。
(鈴木十朗)