ももいろクローバーZやAKB48などアイドルグループの衣装を手掛ける人気スタイリストが、社長を務めるスタイリング会社の収入を申告せずに約6400万円を脱税したとして、東京国税局により告発された。同社長を巡っては昨年8月に週刊文春が脱税疑惑を報じており、その時点でスタイリスト業は廃業していたという。
同社長は一部のファンから「神」と呼ばれるなど斬新な衣装デザインが評価されていたほか、大人数グループに必要な大量の衣装を手を抜くことなく納期内に納品する仕事ぶりが業界内で高く評価されていた。同社長のことを知る雑誌編集者が語る。
「いつでも熱心に仕事しているという印象でした。撮影現場では出演タレントの衣装を用意しながら、発注を受けている別の衣装を丹念に手縫いしている姿に感銘を受けたものです。時には《明日、グアムでMVを撮るので衣装を用意してください》という超ド級の無茶ぶりにも不眠不休で対応するなど、その仕事ぶりはまさに神業レベル。業界内では、あまりに忙しすぎるため申告そのものを忘れてしまったのでは、という擁護論すら聞こえてきます」
今回の脱税に際しては、期限後申告と税金の納付を済ませたと語っている同社長。その対応が報道で伝わると、一部のネット民からはこんな声が飛び出ているという。芸能記者がささやく。
「最終的に告発されたとはいえ、社長は自分ができる範囲での申告責任は果たした形。それに対して、反社会的勢力相手の闇営業でギャラを受け取ったと報じられている宮迫博之らの吉本芸人に関しては、いまだに修正申告したという話は伝わっていません。そのため《闇営業芸人こそ脱税で告発すべし!》との主張も聞こえてくるのです。同じ闇営業ではワタナベエンターテインメント所属のザブングルがギャラの受け取りを認めたうえで、すでに修正申告を行ったと発表済み。それに対して吉本芸人のほうは記者会見も行っていませんし、まずは受け取ったギャラをどう処理したのか。その説明責任が強く求められています」
はたして闇営業のギャラは所得として申告したのか。そしてその不当なギャラをどのように社会還元していくのか。宮迫らにはまだまだ詳細な説明が求められているようだ。