「闇営業」問題に端を発した吉本興業の内ゲバ騒動が笑えないドロ沼と化している。「あんたらは親じゃない!」「経営陣はやめろ!」「ギャラ1円って何やねん!」などなど芸人たちが上層部に罵詈雑言を浴びせる中、グダグダ会見で窮地に追い詰められた経営者サイドがついに「血の粛清」の逆襲に打って出た!
「そもそも宮迫博之(49)のウソが全ての発端。詐欺グループからギャラは受け取っていないとシラを切ったが実際は受け取っていた。その後、新たに発覚したギャラ飲み問題でも、会見で『絶対に受け取っていない』と説明したが、それもウソだった可能性も出てきて、事態は混迷するばかりです」
あきれ顔で話すのは、スポーツ紙芸能デスクだ。宮迫が全否定した金塊強奪犯からのギャラ供与に関して、7月26日発売の「フライデー」(8月9日号)は、
「5~10万円の現金を渡されていました」
という目撃者の証言を掲載。この追い打ち記事がきっかけで再び大きな局面を迎えつつある。
「この報道により、吉本はわずか4日前に契約解除を撤回したばかりの宮迫の契約解除処分を再検討すると、対応を二転三転させている。宮迫本人と再び交渉のテーブルにつくというが、どこまで本気で慰留するのか。また、宮迫の擁護と経営陣の批判に回った造反組は一気に立場が悪くなりました」(スポーツ紙デスク)
宮迫らが涙を流した会見はいったい何だったのか。
「社長に『お前らを全員クビにする力がある』と言われました」
「子供が本当に悪いと思って謝ろうとしているのを止めるのが親ではないと思う」
7月20日午後、一連の闇営業問題に関し、会見を行った宮迫とロンドンブーツ1号2号・田村亮(47)。詐欺グループからそれぞれ100万円、50万円のカネを受け取っていたことを懺悔しながらも、途中からは経営者批判とも取れるクーデター会見となった。
この会見に、即座に反応したのがダウンタウン・松本人志(55)だった。「2人を追い込んだ吉本はこのままでは潰れる」と、吉本・大崎洋会長(66)、岡本昭彦社長(52)とトップ会談を持った。緊急生放送となった翌日の「ワイドナショー」(フジテレビ系)では、
「大崎さんがいなくなったら僕も辞める」
と、会長への信頼を口にしながらも、岡本社長に会見を行わせることで火消しに躍起となったのだ。
「松本にとって大崎会長は東京進出で苦楽を共にした育ての親。岡本社長もダウンタウンの元マネージャーだけに、松本の主張を見過ごすことはできない昵懇の関係です。一方、宮迫は28年前に大阪から芸人ユニット『吉本印天然素材』として売り出しながらも、後輩であるナイナイ、ロンブーらに抜かれていった。松本はその売れないどん底時代の長かった宮迫を食わせていた恩人なのです」(スポーツ紙デスク)
同じく、宮迫救済に回ったのは明石家さんま(64)であり、
「何があっても我々は芸人サイドの味方です。(フリーになった宮迫は)うちの事務所に来てほしい」
と、ラジオ番組で擁護を訴えている。
「さんまさんは吉本所属ながら、税金対策として個人事務所を構えていますが、その事務所には村上ショージ、ジミー大西、ラサール石井など、さんまさんとごく近しい芸人が所属しています」(スポーツ紙デスク)
7月22日、岡本社長は、宮迫の契約解除を白紙撤回とする会見を行ったが‥‥。
「テープ回してないやろな、は場を和ます冗談のつもりだった」
「会見するなら全員クビ、は詐欺被害者への思いが伝わってこなかったので、ええかげんにせえという身内感覚の言葉だった」
など、しどろもどろの質疑を5時間半も繰り広げ、真相をケムに巻いたのだった。吉本関係者が明かす。
「今でも詐欺グループから金を受け取ったことに対するクレーム電話が鳴りやまず、社内はピリピリした状態です。結果として、入江慎也(42)一人が契約解除となる事態となりましたが、それでも社長の会見直後には、『芸人とコミュニケーションをしっかり取り、社員が一丸となって頑張りましょう』という通達があり、事態は収束するものと安心していたのですが‥‥」