闇営業問題で、お笑い芸人の宮迫博之が7月19日に所属事務所の吉本興業から契約を解消され、20日に田村亮と会見を開き、吉本からの「圧力」を暴露。根深い吉本興業における芸人VS会社の対立構造が表面化した。
が、7月30日配信の「週刊文春デジタル」が実施した読者アンケートによれば、〈今回の騒動、誰がいちばん悪い?〉という質問には、カラテカの入江慎也、吉本興業の岡本昭彦社長を上回り、41.6%で宮迫が1位に。〈宮迫の契約解除は是か非か〉という質問にも、65.3%が賛成している。実際に契約解除されるかどうかについては、吉本が22日にいったん契約解除を撤回したが、さらにその処分の撤回の可能性を示唆するなど、7月31日現在、流動的な状況だが、いずれにしても、芸人や俳優としての宮迫の社会的評価はガタ落ちで、復帰はとうぶんないことは確かだろう。
これにより大河ドラマや大作映画といった数々の映像作品に大きな影響が発生しそうだという。
「反社会的勢力のパーティでも披露した歌声ですが、実は“声優”として一定の評価を得ていました。また、特撮映画の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』では、悪役のボスである“ウルトラマンベリアル”の声を演じ、アニメ映画『Mr.インクレディブル』でも主要キャラの吹き替えと、子供向け作品に出ていたという部分が実に罪深い点になったのかもしれません。人気シリーズ『アベンジャーズ』でも“クリント・バートン/ホークアイ”の日本語版吹き替えに抜擢されており、一部では『役にハマってた』との声もありました」(芸能ライター)
それでも声の出演ならまだ、差し替えが可能なぶん事態はマシかもしれない。問題は俳優として出演している数々のドラマや映画についての「対応」だ。
「NHK大河の『龍馬伝』や映画『20世紀少年』など、宮迫の出演作は少なくありません。すでにパッケージ化されている作品から宮迫の出演シーンを省くようなことはありませんが、今後、テレビでの再放送や映画番組での地上波放送という点においては、配慮の対象になる可能性はあるでしょう。宮迫が画面に映ったら、視聴者からのクレームがテレビ局に寄せられるリスクを恐れ、見送るということは十分にありえます。放送するにしても、編集によるカットなどは必要になるかもしれません」(前出・芸能ライター)
ともあれ主演映画「蛇イチゴ」と「純喫茶磯辺」の二作品については、テレビ放送が絶望的になってしまったのかもしれない。
(金田麻有)