夏のお台場を彩るアイドル夏フェスの「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」(TIF)にて8月3日、新潟を拠点とするアイドルグループの「NGT48」が登場し、約7カ月ぶりとなる外部イベントでのステージを務めた。
今回の出演は8月1日になってから急きょ発表されたもの。すでにタイムテーブルが確定していたため、NGT48の出演はスケジュールの空いていた朝9時10分~9時30分という、48系グループとしては異例の早い時間に設定された。それでも屋外ステージには熱心なファンが詰めかけ、盛んな声援を送っていたが、その様子が事前の想定とは異なっていたというのだ。アイドル誌のライターが振り返る。
「主催者側ではファンが殺到しての混乱を防ぐため、会場周辺での野宿禁止を発表。当日は各局のテレビカメラも入るなど、NGT48のステージが久しぶりに観られるとあって大きな話題を呼んでいました。ところがふたを開けてみたら、客席の前方こそ盛り上がっていたものの、動員はイマイチ。広大な屋外ステージの客席後方はガラガラだったのです。とはいえ主催者側は、トラブルが皆無だったことに胸を撫でおろしていたに違いないでしょう」(アイドル誌ライター)
今回のステージには研究生も含めたメンバー全員が登場し、中井りかや荻野由佳といった注目のメンバーも出演。ファンからの注目度は大きかったはずだ。それが知名度に比べるとそこそこの動員に終わったのは、やはり出演時間が早すぎたからだろうか?
「会場周辺には朝9時の時点でファンが大量に集結しており、10時からスタートするライブやイベントに向け、全8カ所のステージと特典会エリアには、長蛇の列ができていました。そこに並んでいるファンはNGT48を観ることより、自分が推しているグループのほうを優先させたわけです。この手の夏フェスに参加するファンは、事前にタイムテーブルとにらめっこして自分の行動予定を綿密に組み上げるもの。そこでいきなりNGT48の参加が発表されても、『NGTを観に行ったら自分の推しているグループの待機列の前方に並べなくなる』として観覧を断念したファンは多かったに違いありません。それに加えてNGT48だけを観たいファンにとっては、20分間のライブのために、夏フェスならではの8500円という当日券価格も二の足を踏む理由の一つになったはずです」(前出・アイドル誌ライター)
もっとも今回の出演では動員の多寡よりも、無事にステージを務めあげられるかどうかが最大の課題だったはず。その点でNGT48は目的を無事に果たせたのかもしれない。
(金田麻有)