去る7月19日より始まった、女優・黒木華が主演の連ドラ「凪のお暇(なぎのおいとま)」(TBS系)の初回視聴率が10.3%であることがわかった。黒木の民放での連ドラ主演は、14年の「重版出来!」(TBS系)以来となる。
今回のドラマは、同名の人気コミックが原作。黒木華演じる凪の彼氏・我聞慎二役を演じる高橋一生が〈原作よりも年齢が高すぎる!〉といったミスキャストを指摘する意見も多かったりと、決して前評判は高くなかったようだ。しかし初回放送後は、ネット上では、〈今期大注目のドラマ作品です〉〈今期の暫定1位です〉〈当たり!大当たり! 好きなドラマは3分で決まる〉といったような好意的な意見が続出。そういった評判を見てから、無料の動画配信サービスなどで後追いして観た人も多かったようだ。
予想外の好スタートを切ることができたことについて、芸能ライターがこう語る。
「ここのところのTBSの金曜10時枠は、今年の4月クールの『インハンド』、昨年の『大恋愛』『あなたには帰る家がある』『アンナチュラル』など、型にはまらないストーリー展開や演出のドラマ作りで視聴者の高評価も目立っています。主要キャストの黒木、高橋一生、中村倫也の絡みだけでなく、局側の挑戦的な作品選びにも期待している感がかなりあるようです」
また、女優・黒木華をくるくるの天然パーマ姿にさせたことが、このドラマの好感度を爆上げしているようだ。
〈華ちゃんのテンパ。凄くカワイイから観てみた。似合っているし、垢抜けた感じ〉〈凪の役は、黒木華以外思い浮かばない位にぴったり。地味顔だからこその適役〉〈黒木華って役でガラッと変わるし、脇役が多いけど主役の時は主役らしさを出して感心した〉
ただ、タイプの違う男性2人の間で揺れる、“こじらせ女子”のラブコメディ、という、特に女性がドハマリしそうなストーリー展開がベースとなっていることに対して、男性からは〈なんだかめりはりのないスローなテンポの進行〉〈男性は見ないのでは?〉と手厳しい意見も見られた。
「典型的な美人顔ではない黒木だからこそできるハマリ役で、リアル感もあったようですが、艶っぽさといった面から見ると、男性視聴者には物足りなさがあった感は否めないようですね」(前出・芸能ライター)
ちなみに視聴率は、第2話が9.5%、8月2日放送の第3話が9.1%と少々下がってきてはいるが、〈構図の1シーン、1シーンが映画を見ているようでした〉〈無駄なシーンが一切ない〉といった、配役とは別の要素を評価する意見も複数見られている。今後、黒木が、派手な肌見せなどで男性層も開拓していくのか、女性に向けた“癒やし”のドラマとして突き進むのか。そのあたりも含めて、今後の展開から目が離せない。
(島花鈴)